1時限目 複数の新聞からトキを取り上げた記事を探し、スクラップする。
2時限目 見つけた記事を時系列に掲示し、読み合う。
3時限目 新聞について理解する。
4時限目 二つの新聞記事の共通点・相違点を整理する。
5時限目 見出し・写真・取り上げられた事実を関連付けて読み見取る。
6時限目 書き手のメッセージをまとめる。
7時限目 三つの新聞記事を比較し、書き手の意図を考える。
8時限目 気に入った記事を選び、書き手の意図を考えて、記事の紹介文を書いて友達に読んでもらう。
【成果】複数の記事を比較の対象として教材化することは、どの記事からでもできるわけではない。授業者が日々の新聞を目的をもって読んでいく努力の積み重ねが今回の記事の教材化につながった。三つの記事が伝えたいことがらが違うことを見つけるため、児童は写真や見出しを手がかりにしながら記事本文を読み取った。同じ場所の同じ出来事でも、記者が着目した事象が異なることで、別の内容を伝える新聞記事ができあがることが分かった。
【課題】三つの記事から「書き手の意図を読み取る」ことを目的にしたが、5年学習指導要領では、「子どもが表現する際、意図を明らかにする」となっていて、目的の妥当性の検討が必要。読む活動にも書く活動にも目的意識が必要。何について読み比べるのか、児童にとって明らかになっていなければならない。