実践指定校実践例 2012年度
新聞に親しみ、新聞を活用し、新聞をつくろう
北九州市立すがお小学校(きたきゅうしゅうしりつすがおしょうがっこう) |
教科、科目、領域 |
小学校: 総合学習 |
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学年 | 小学 5年 |
総合的な学習の時間「未来へつなごう!紫川」 |
環境に関わる記事から考えを相互に意見交流する活動を通して、理由となる事実を基にして自分の考えをもつことができるようにする。 |
(1)新聞に親しむ学習活動(1時間)
教師が読み上げる新聞記事を聞いて、言葉を書き出すという「聞き取りトレーニング」を行う。
(2)新聞を活用する学習活動(1時間)
環境に関わる記事を閲覧し、記事の内容や自分の考えを相互に意見交流する。
(3)新聞をつくる学習活動(4時間)
紫川への探究的な学習で調べてきたことを個人新聞にまとめる。
第2時 |
本実践では、「環境」をテーマに、学校のそばを流れる紫川を教材化して学習活動を進めていった。そして子どもは、広い視野で環境について考えていこうとする意識を高めていた。 |
今回の実践では、学習内容にかかわる記事は、教師主導でストックしていった。この準備を子ども自らができるようにするため、新聞に目を向け、自分たちで記事を選べるようにする場と時間の確保が必要である。 |
○「エコカーを休日に無料で貸し出す」という記事を読んで、エコカーに乗る人が増えると、さらに環境によいまちになると思う。
○「紫川でトライアスロン」という記事を読んで、紫川は以前とても汚れていたけど、今は泳ぐこともできるまできれいになったので、環境がよくなってきているということが分かった。
1.実践の成果
総合的な学習の時間の学習活動に新聞活用の学習活動を位置付けたり、新聞閲覧コーナーを整備したりして取り組んできた。子どもの意識調査では、9月よりも2月のほうが新聞を読む子どもの割合や読む記事内容が増えていた。子どもは、新聞に親しむ意識を高めることができたのである。
2.今後の課題
他教科等でもNIEの実践に取り組み、さらに目的に応じた効果的な読み方を選択し、活用する力を高めていくようにする。
実践者名:北九州市立すがお小学校 吉田安孝