実践指定校実践例 2012年度

世界中から貧困をなくすにはどうすればよいのだろうか 【春日北中創造発信】

春日市立 春日北中学校(かすがしりつ かすがきた ちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 公民
学年 中学 3年
国際問題とわたしたち
世界の貧困の現実を知り貧困の要因を考えさらに解決方法を模索する。新聞は実態把握・要因分析・解決方法各段階で活用する。単元を通して社会の形成に参画する力を育てる。
アフリカ・南アジア等の貧困問題に関連する記事を収集することで、世界の貧困の現実を知り、要因や解決策を新聞をヒントとして見出していく。
新聞活用学習

・単元学習前 アフリカの貧困の実態を新聞で調査 ・貧困の実態分析
・貧困の要因分析 ・貧困の解決プランの作成 ・貧困問題解決会議
・貧困問題解決レポートの作成 予備調査と単元7時間  

第5時

世界の貧困を絶対的な貧困と定義して1日1ドル以下の生活実態を新聞記事から調査し発表する。次に貧困の要因を紛争・政治不安・経済構造・教育の問題等を予測し、関連する新聞記事を探す。さらに、援助・投資・教育支援・国連の活動等解決策を個人でまとめる。個人でまとめた解決策は、中学生貧困問題解決会議で発表する。発表後は、さらに貧困問題の解決へ向けてのポイントを整理して、レポートに貧困問題解決プランとしてまとめ発表する。

この単元を通して、世界の貧困問題に対して日本が、世界がなすべきことは何かと・貧困問題の解決のために自分に出来ることは何かの 2つを意思決定させる。この学習活動が社会を創る(社会の形成への参画に繋がる)と考える。

生徒は貧困問題の現実、貧困問題の要因にあたる記事を熱心に収集した。解決策も新聞等の解説をヒントに創造性あふれるものを見出すことが出来た。○給食が発展途上国の教育を支える○世界の貧困の実態を知らせるジャーナリズムが貧困を救う○アフリカへの投資が大切○即席麺がアフリカの貧困を救う○先進国の肥満がアフリカの貧困を生み出す(食料の配分が大切)等の多くの解決策を具体的な事例を基に提案することが出来た。

グローバル化が一層進む現代社会において、学びを教室に閉じ込めるのではなく、国際社会と関わる問題を新聞を通して追究することが出来た。生徒の世界に対する関心は確実に高まった。

第7回NIE福岡県大会 公開授業として実践

実践者名:春日市立 春日北中学校 森 祐洋