実践指定校実践例 2012年度

新聞の見出しから文字を探す活動

大和町立吉岡小学校(たいわちょうりつよしおかしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語
学年 小学 1年
ひらがなをみつけよう
学習した文字を新聞から探し出し,見つけた文字を言葉にすることができようにする。
1人に1日分の新聞を用意する。
新聞活用学習

1時限目 1日分の新聞の枚数について量感をとらえさせ,新聞に親しませ,新聞からひらがなを探し,言葉を作って発表する。

第1時

(1)1人当たりに1日分の新聞を配布し,新聞のページを確認させる。
※その際,子どもたちは新聞を1枚ずつばらばらにしてしまいがちだが,新聞を作っている人の思いが詰まったものなので,本のように大切に扱うことを話す。
(2)自由に新聞をめくり,新聞に掲載されているものを探させ,発表させる。
※発表の仕方を学ばせるためにも多くの子に発表させる。
(3)大きな字で書いてあるところが「見出し」であることを教え,新聞の中から見出しを探させる。
※読めない漢字も混じっているので,見出しを指し示してグループで確かめ合わせる程度にとどめる。
(4)テレビ画面に横書きの見出しを縦に並べて提示し,縦につなげて読むとひらがなのひとつの言葉になることに気付かせる。
※つなげる言葉は,担任の名前だったり,動物の名前だったりするように工夫する。
(5)新聞の見出しからひらがなを探し出して切り抜き,画用紙にひとつの言葉になるように貼り付ける。
※探せない文字はグループで協力して探させる。
(6)作った言葉を発表する。
どの文字が探しやすく,どの文字が探しにくかったかも言える子には話させるようにする。

新聞と初めて出会う子も多いので,新聞にページがあることや,文字や写真,広告,番組,記事などの情報が掲載されていることに簡単に触れる。また,習ったひらがなを探す際には,グループで活動させることで,見付けにくい文字も協力して探し出すことができる。発表は,できた言葉と感想を話させることで,活動の成果を伝え合うようにする。

1年生の子どもたちの中には,初めて新聞と出会う子も多くいて,新しく目にするものに期待が大きく,目を輝かせていた。ひらがなしか学習していない1年生には普通の新聞は難しいが,文字探しにはたいへん興味を持って取り組み,自分の名前や友だちの名前,家族の名前を一生懸命に探して作っていた。4人グループで活動させたので,全員が言葉を作ることができた。

1年生に,新聞が様々な情報がたくさん詰まったものであることや,毎日この量の情報を各家庭に届けていることに気付かせることができたことは,今後,新聞を学習の中で継続して活用していく上で,たいへん重要な意味があった。これを足がかりに,新聞に触れる機会を増やし,新聞に親しめるような環境づくりをしていきたい。

実践者名:大和町立吉岡小学校 菅原正功