実践指定校実践例 2012年度
日本の工業と貿易について自分の意見を書こう
日向市立大王谷小学校(ひゅうがしりつだいおうだにしょうがっこう) |
教科、科目、領域 |
小学校: 社会 |
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学年 | 小学 5年 |
わたしたちの生活と工業生産 |
日本の工業と貿易について振り返り,関心のある資料を基に自分の考えをまとめることができる。 |
関心のある記事を選び,これまでの学習を生かしながら,自分の意見をまとめる。 |
(1)自動車をつくる工業9時間
(2)工業生産と工業地域6時間
(3)工業生産と貿易6時間
第20,21時 |
第20時 |
1工業や貿易に関する新聞記事が多すぎると,選ぶのに時間がかかることがあるので,児童の関心が高い4つの記事に絞った。 |
意見交換後,環境に優しい自動車については,「ハイブリッド車はいいことばかりだと思っていたけど,友達の『値段が高くて買えない人は困ることもある』という意見を聞いて,そうかもしれないなと思った」と,新たな気付きがあったという感想をまとめていた。
TPP問題については,「日本にとって都合が悪いと思っていたけど,利益につながることもあるんだな」と,これまで気付かなかった意見に接した児童もいた。
成果
1教科書に新聞記事をプラスすることで,さらに豊かで鮮度の高い情報を加えることができた。
2学習してきた内容について理解を深めさせることができた。
3自由な貿易に関する内容は,小学生新聞の記事が分かりやすく有効であった。
課題
1新聞記事の内容について十分に理解させるための時間の確保と手立ての工夫が必要である。
新聞記事を活用することで言語活動の充実を図り,学習のねらいに迫ることができた。児童が新聞などの資料を基に自分の考えを文章で表現することが苦手だった児童が,自分の意見をもち,表現する姿は大きな成長を感じた。
新聞記事を活用することはあくまでも目的を達成させるための手立ての一つである。今後も何のためにこの新聞記事を使うのかを明確にして授業づくりを進めたい。
実践者名:日向市立大王谷小学校 栗栖健治