実践指定校実践例 2012年度
新聞を活用して,論理的な表現を身に付ける国語科の指導
名古屋市立牧の池中学校(なごやしりつまきのいけちゅうがっこう) |
教科、科目、領域 |
中学校: 国語 |
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学年 | 中学 1年 |
説得力のある文章を書こう~投書を活用し,「三角ロジック」を生かした意見文を書く~ |
投書を参考にして,論理的な表現の特徴を知る。また,論理的な表現の一つのパターンとして主張,根拠,理由付けの3項目から成る「三角ロジック」を生かした意見文を書く。 |
投書は短く完結した文章でありながらも,主張(結論),根拠(実例や統計,論評に基づいた客観的事実),理由付け(判断の基準)の3項目が,適切に組み合わさっている。 |
(1)「三角ロジック」について学ぶ(1時間)
(2)投書を用いて,「三角ロジック」の3項目を見付ける(1時間)
(3)「三角ロジック」を生かし,意見文の内容を考える(1時間)
(4)原稿用紙に意見文を書く(2時間)
第5時 |
(1)説得力のある文章の特徴に,「三角ロジック」が関連していることを知る。(1時間) |
・主張,根拠,理由付けの3項目から成り立つ三角ロジックに慣れさせるため,新聞の投書を載せたワークシートを使い,3項目がどの部分に記されているか,見付けさせる。 |
投書を用いて三角ロジックの各項目を探させたことで,生徒は各項目の内容や特徴を具体的な形で理解することができた。また,三角ロジックの考えを生かして「私たちの社会や暮らしにある問題」というテーマで意見文の内容を考えさせた。生徒は,日常生活での体験や実例を生かして,ごみの問題や携帯電話の使用などを取り上げた。また,意見文の書き方の流れを確認したことで,多くの生徒が順調に意見文を書くことができた。
新聞の投書を活用し,三角ロジックの考え方を基にして文章の内容や流れを考えさせたことで,論理的な構成を踏まえた意見文を書くことができた。
一方,根拠に当たる具体例や出来事を日常生活から見付けることができなかったり,教師による支援がないと理由付けの内容を考えることができなかったりした生徒がいた。
今後は,根拠や理由付けの内容を生徒自身で考えることができるようにするために,近いテーマを扱う生徒と情報交換をしたり,記事から具体例を得たりする活動を取り入れたい。
実践者名:名古屋市立牧の池中学校 伴 直道