実践指定校実践例 2012年度

防災教育で新聞活用を

志摩市立国府小学校(しましりつこうしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 特別活動
学年 小学 1年 、2年 、3年 、4年 、5年 、6年
学活
新聞記事から防災意識を高める
新聞活用学習

新聞記事を活用した防災教育~図書館教育と連携して~

第1時

(1)3・11の被災児童からのメッセージが石碑に刻まれた記事から
「100回逃げて100回こなくても101回目も必ず逃げて」
この言葉の一部をマスクして考える。

(2)先人からの教えの記事から
自分たちの近くにも先人から残された大地震に関する石碑があることを知り、過去からの命を守るメッセージについての記事を読む。

(3)歴史上の人物と大地震の記事から
家康の液状化現象の対策(6年生のみ)

(4)3・11の行方不明者を今も探すダイバーの記事から
風化させないしてはいけないという思いをもてるように

(5)「奇跡の一本松」「ひまわりのおか」記事から
図書館補助員の先生からのブックトーク、読み聞かせも行った。

・全校で実施したため、記事の選択は学年に応じて行った。
・6年生は歴史学習で有名な家康などの記事を扱った。
・図書館教育とも連携するため、図書館補助員と、防災コーナーなどを設けた。
・記事はカラーの状態で提示したいので、実物投影機も使った。

・(1)では、中学年の児童以上であれば、すぐに「津波」からにげることだと考えられた。このメッセージを作ったのは、小学4年生であるので、そのことからも身近に感じられたようだった。
・先人からの教えの記事では、何百年も前にも津波が来たことを初めで知った児童が多かった。そのときの石碑から、のちの津波の被害を免れた人がいたことも記事から読み取った。自分たちも津波のことを忘れないでいたいという感想が出た。

本校は海に近く、また土地も低い所にあるため、防災教育は熱心に行われている。しかし、もちろんまだまだ十分ではない。さまざまな面から防災意識を高めていくことが重要であると思う。
新聞記事には、この学習でも取り上げたように、今現在のことをとりあつかったもの、歴史から学べるもの、3・11のこと・・・・など多様に防災のことが取り上げられている。そのから学ぶ機会を持てたことは、とてもよかった。
しかし、たくさん取り上げたい記事があったため、内容的に欲張りすぎて、じっくりと考えさせる時間がもてなかったのが反省である。このひとつひとつをじっくり取り組んで行っても十分価値のある記事であったと思う。

実践者名:志摩市立国府小学校 太田 由美