実践指定校実践例 2012年度
新聞を読み取り,伝え合うことのできる児童を育てる指導の実践
福岡市立飯倉小学校(ふくおかしりついいくらしょうがっこう) |
教科、科目、領域 |
小学校: 国語 、社会 、総合学習 |
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学年 | 小学 6年 |
社会科 |
オリンピックの開催などについて調べ,戦後我が国が民主的な国家として出発し,国民生活が向上し国際社会の中で重要な役割を果たしてきたことが分かるようにする。 |
オリンピックの開催にかけた人々の思いや願いに気付かせる。 |
1,新聞記事や映像から学習問題をたてる。(2時間)
2,戦後の様々な改革と日本国憲法について追究の視点に沿って調べ,自分の考えをつくる。(2時間)
3,調べたことをもとに,学習問題について話し合う。(1時間)
4,なぜ多額の費用を使ってまでオリンピックを開いたのか話し合う。(2時間)
5,単元構造図をつくって単元の振り返りをする。(1時間)
第3,4時 |
「追究場面」3校時 |
・新聞記事を活用し,戦後の我が国の復興やそれにつながる高度経済成長,諸政策との関係について考えたことを調べ,発表するための表現物を作成させる。 |
・私はオリンピックを開催した理由は,日本が豊かになったことを外国の人にアピールしたかったからだと思っていました。しかし,△さんのオリンピック後の経済成長の新聞記事を根拠にした意見や先生の最終ランナーの酒井さんの新聞記事から,戦後の日本は,平和で国民一人一人が大切にされる 民主的な国になったことと,核兵器のない平和な世界にしていこうということを世界中の人に訴えたかったからではないかと思いました。
社会科の学習では端的な新聞の活用になる事が多くなと思い,年間を通しての新聞活用に努めた。結果,社会科の授業で活用する際に子ども達は抵抗感がなく新聞を一つの資料として活用することができた。
(成果)
○新聞の記事がどこからどこまでか自分で判断できるようになった。
○自分でジャンルを選んでスクラップできるようになった。
○NIE用の掲示板を用意し,スクラップ記事を掲示することで,他学年の児童も興味を持つ児童が増え,自学などでスクラップ新聞に取り組む児童もいた。
(課題)
●語句を調べるのに時間がかかり,調べてもわからない記事も多かった。
●年度初めにNIEのカリキュラムをつくって,どの学習で活用するか。また次の学習につなげるためにどんな記事をスクラップして準備しておく必要がある。
実践者名:福岡市立飯倉小学校 柳田 竜太郎