実践指定校実践例 2012年度
新聞を活用した総合的な学習の時間の創造
徳島市川内中学校(とくしましかわうちちゅうがっこう) |
教科、科目、領域 |
中学校: 総合学習 |
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学年 | 中学 3年 |
「職業・進路 15歳のハローワーク」 |
総合的な学習の時間において、新聞を活用した授業を計画した。キャリア教育の一環として職場体験を実施するに当たり、新聞を通して必要な情報を収集させようと考えた。 |
六紙の新聞を使って、様々な仕事に関する記事を収集させた。特に自分の興味を持っている仕事について、必要な資格がどのようなものであるかなどを調査する手立てとした。 |
・今まで集めた新聞記事や学校にある6紙の新聞を用いて、自分に興味のある仕事に関する記事を切り抜き収集する。(2時間)
・収集した記事を読み、仕事に就いたきっかけや仕事にかける思いを読み取り、ワークシートにまとめる。(1時間)
・「15歳のハローワーク・スクラップブック」に貼付していく。(2時間)
・グループでまとめた「15歳のハローワーク・スクラップブック」について、気づいたことや感想を話し合う。(2時間)
・学習をふりかえり、自分の感想や意見をまとめ、進路決定の参考にする。(1時間)
第5~9時 |
1 5月25日の授業 |
昨年度、国語科の授業で新聞スクラップ作品を制作した際、新聞の「ひと」欄を取り上げたグループがあった。そこには仕事に生き甲斐を感じていることが読み取れる記事がたくさん切り抜かれていた。オリエンテーションでは、その作品を例示しながら、本単元のねらいについて説明し、生徒が意欲的に活動できるよう配慮した。 |
当初は、生徒達は新聞を切り抜くことにずいぶん抵抗がある様子だったが、自分が選択した記事を切り抜くことにおもしろさを感じるようになってきたようである。また、自分の選択した記事をどのようなレイアウトで仕上げていくかといった工夫を凝らす作業のおもしろさにのめり込むようになった生徒もいる。できあがったスクラップブックは、15歳の今を映し出している貴重な記録であることに喜びを感じている生徒もいた。
当初の計画では、3年生の「職業と進路」の中で職場体験を実施する予定であった。しかし、計画段階で3年生の1学期という時期の実施には困難が伴うことがわかってきた。そこで、急遽職種を保育士、実施場所を校区内の幼稚園や保育園に絞っての職場体験という形に変更せざるを得なかった。キャリア教育は避けて通れない分野であり、生徒達の進路決定に及ぼす影響は大きいため、職場体験の実施学年を2年生に変更するカリキュラムを編成し直す必要が出てきた。
今後、2年生での実施の可能性について、今後カリキュラムの再検討を図っていきたいと考えている。
実践者名:徳島市川内中学校 立石 ユキ