実践指定校実践例 2012年度

無理なく、いつでも、誰でもできる新聞活用法

横浜市立仏向小学校(よこはましりつぶっこうしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: その他(朝の会での日直スピーチ)
学年 小学 5年
新聞を使って朝のスピーチをしよう(年間帯単元)
朝のスピーチをすることを通し、新聞を読み、新聞に親しんで、旬の記事から心を動かす。
新聞コーナーを設置し、新聞を読んでみたくなるような記事を常時掲示しておく。
新聞活用学習

年間帯単元として、毎日、日直が朝のスピーチの題材に新聞を使うようにしていく。

第10時

(1)まずは廊下の隅に新聞コーナーを設け、黙って新聞を重ね続ける。
(2)次に、壁に子どもたちが読みたくなりそうな記事を掲示する。また、休み時間に新聞記事を見せ、「この写真の人、知ってる?」などと子どもに話しかけ、刺激をしていったりもする。
(3)年間帯単元として、毎日、日直が朝のスピーチの題材に新聞を使うようにしていく。年度末に、心に残っている記事の内容や新聞の良さをワークシートに書き込む。

新聞コーナーを設けただけでは、新聞を手に取る児童は少ない。そこで、壁に、子どもたちが読みたくなりそうな記事を掲示した。また、休み時間に新聞記事を見せ、「この写真の人、知ってる?」などと子どもに話しかけ、刺激をしていった。

毎日のスピーチで紹介される新聞記事を、子どもたちは思いのほか覚えていた。自分が紹介した記事、友達が紹介してくれた記事、両方で、印象度の強い記事は少なくないようである。記事の内容も多岐にわたった。

 次年度以降は、「無理なく、いつでも、誰でもできる」NIE実践の幅を広げたり、深めたりすることを目標にしていきたい。
 たとえば、教科書教材と関連のある記事を授業に取り入れる。教科書との関連があるので、授業時数がむやみに増え、単元が膨らむこともない。
 また、本年度取り組んだ朝のスピーチに視点(条件)を設ける。これによって、漠然と記事の印象や概説だった内容が、深みのある内容にようになることが期待できる。
 加えて、教職員にも積極的に新聞記事を配布・紹介し、NIEへのいざないを、自然に無理なくしていけたらと思う。

実践者名:横浜市立仏向小学校 熊谷 潤平