実践指定校実践例 2012年度

環境を守るために自分たちができることを考え、発信しよう

豊後高田市立桂陽小学校(ぶんごたかだしりつけいようしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 総合学習
学年 小学 6年
守ろう!自分たちの未来を
新聞記事等から環境問題の状況やその原因を調べることで、自分と地球環境とのつながりを感じ、環境を守るためにできることを実践しようという気持ちを持つことができる。
新聞記事の見出しや写真などから自分たちの知らない様々な環境問題があることに気づく。・新聞記事を活用し、地球環境と生活とのつながりについて考えさせる。
新聞活用学習

1.今、地球ではどのような環境問題が起きているのかを知ろう。(2時間)
  ・新聞記事から様々な環境問題があることを知る。(本時)
2.調べていくテーマを決めよう(2時間)
3.自分たちのテーマについて、詳しく調べよう。(4時間)
4.調べたことをレポートにまとめよう(4時間)
5.環境を守るためにできることを考えよう(2時間)

第2時

(1)新聞記事をテーマごとに分類し、気づいたことをもとに本時の課題をつくる。
 (児童から出された環境問題)地球温暖化・大気汚染・オゾン層の破壊・水質汚染・生態系の異変・原発問題・地震等の自然災害
○児童や教師が集めた新聞記事をテーマごとに分類して模造紙に貼らせ、分類する。その中で気づいたことを発表させ、それをもとに課題を設定する。
(2)課題 「環境問題がこれほど多く取り上げられているのはなぜだろう」を考え、環境問題と自分の生活とのつながりについて気づく。
○環境異変(地球温暖化)に関する新聞記事を読み、環境問題が自分の生活に与える影響について考えさせることで問題が深刻化していることに気づかせ、環境問題への課題意識を深める。
・温暖化以外の問題についても触れ、様々な環境問題も同様に深刻化していることを予想させる。
(3)本時の学習を振り返る。
○学習を振り返り分かったことをノートにまとめ、次時は、自分が調べたいテーマを決め、どのような方法で調べていくかを考えていくことを知る。

・環境問題と自分がどのようにつながっているのかを考えさせるための記事を選択した。今回は3年前の新聞記事を扱ったため現状を知らせ、現状がより深刻化していることを意識させ、環境問題への課題意識を深めさせた。
・新聞記事は難しい漢字が使われているため、児童に配布する記事には読み仮名をつけておいた。
・記事を配布した後、写真や見出しから何について書かれた記事かイメージを持たせた。

 導入で新聞を活用したことにより、様々な環境問題が存在し、どのような問題が多く取り上げられているかを子どもたちは理解し、意欲づけにつながった。また、新聞記事の見出しや写真に着目させたことで、活字に対する苦手意識がある子どもも意欲的に新聞に目を通すことができた。

○環境問題に関する新聞記事を見つける活動を行ったことで、それぞれが課題意識を持って調べ学習に入ることができた。また、見出しや写真、表など視覚的に課題をとらえる資料として新聞記事は有効であった。
○調べ学習をする中で、自分の生活を振り返り、環境を守るためにできることを実践しようという気持ちを持つことができた。
○どの子も興味関心を持って読める記事や学習のねらいにぴったり合う記事の提示ができるよう、資料収集を日常的に行っていく必要があり、一人では難しく、学校全体で組織的に資料収集や実践交流していくことでより有効的な新聞活用できると思う。

実践者名:豊後高田市立桂陽小学校 渡邉 かおり