実践指定校実践例 2012年度
どうなる?日本の食料生産の未来
上越市立柿崎小学校(じょうえつしりつかきざきしょうがっこう) |
教科、科目、領域 |
小学校: 社会 |
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学年 | 小学 5年 |
これからの食料生産とわたしたち~どうなる?日本の食料生産の未来~ |
我が国が抱える食料生産の問題点と取組について理解し、安心・安全な食料確保のための食料生産の努力や工夫について考えることができる。 |
食料生産に関する新聞記事を集め、仲間分けする活動を通して、日本の食料生産とわたしたちのくらしに関する学習課題を設定する。 |
1次 1時間
・既習事項から単元を貫く学習課題を設定する。
・収集した新聞記事をもとに仲間分けをし、課題解決に向けてのキーワードを考える。
・キーワードをもとに自分の課題を考える。
2次 2時間
・自分が設定した課題について調べる。
・調べたことをまとめ、食料生産に関しての自分の考えを書く。
3次 2時間
・キーワードごとにグループの主張をまとめる。
・ポスターセッションを行う。
第1時 |
・米づくりや水産業の学習から食料生産についての問題を振り返り、単元を貫く学習課題を設定する。 |
・収集した新聞記事を紹介し合う活動では、実物投影機を活用して記事に注目できるようにする。さらに、移動掲示板を使って仲間分けしたものを見やすく掲示し、交流の場を工夫する。 |
集めた新聞記事を紹介する活動では、「アメリカの干ばつで日本の食品が値上げになる可能性があります」「米づくりをする後継者がいなくなり、田んぼができなくなります。それに、中越地震で湧水が減って田んぼがくぼみ、農家は大変です」等の発表があった。児童は、紹介し合う中で食料生産には様々な問題や取組があることに興味を抱き、自分が調べてみたい課題を設定した。
・日常的に新聞記事をスクラップし、読む活動を続けてきたことで、今日的な食料生産についての問題や取組に関心を高めることができた。本時では、夏休みに収集した新聞記事をもとに、日本の食料生産を考えるキーワードを洗い出した。友達と意見交換しながら新聞記事を仲間分けし、主体的に自分の課題を設定する姿を促すことができた。
・新聞記事から日本の食料生産の課題や取組の現実について視野を広げた児童は、自分達の生活にかかわる大事な問題として調べようとする追求意欲を高めた。ポスターセッションでは、グループの主張をまとめ、「どうなる?」「こうしたい!」という主張を発信することができた。
・社会科の指導内容として児童が収集した新聞記事だけでは不足する内容について、教師から資料を提示し理解を補うことが必要である。
実践者名:上越市立柿崎小学校 山田一樹