実践指定校実践例 2012年度
社会問題に関するディベート
明徳義塾高等学校(めいとくぎじゅくこうとうがっこう) |
教科、科目、領域 |
高校(高等専門学校を含む): 公民 |
---|---|
学年 | 高校(高等専門学校を含む) 3年 |
現代社会2単位 |
あらゆる情報媒体を使ってinputし、それを、ディベートを通してoutputする事により、情報収集能力と、相手に伝える技術や方法を学ぶ。 |
どうやって新聞を活用して情報を収集し、解析するか。 |
クラスで4名を1チーム8班に分けた。こちらで、提示したテーマの賛成側、反対側を希望で選ばせた。週2現、2週間を情報収集、チーム内の作戦時間に充てる。ディベートは4現に分けて行った。対戦チーム以外の生徒が挙手で勝敗を決定した。あらかじめ、勝敗、どれだけチームに貢献したか(発言したか)によって、定期考査の成績に反映すると明示しておいた。
第12時 |
テーマは今年数多く新聞に掲載されたものにした。 |
チーム作りの時にリーダーはこちらで選び、チームの能力に偏りのないように気をつけた。また、ディベートをするモチベーションを高めることに重点を置いた。例えば、成績に反映する。相手に負けたくないという気持ちを起こさせるなど。 |
こちらが思っていた以上に白熱した議論になった。特によく調べている班は、我々が意図していなかった情報を持ち出してきたり、相手に問いかけることで、優位に立とうとする技術を自然と出せたりしていた。勝ったチームは、大変喜んでいたし、また、負けたチームはとても悔しがっていた。これが終わった後も、またやりたいという意見が多かった。
情報を収集する段階で、チーム内で議論になり、本番よりも準備段階で、大変有意義な結果となった。相手がどうやって意見をこちらに出してくるかということをシュミレーションし、それに必要な情報は何かを考えることができたように思える。その時にNIEとして図書室がスクラップしていた資料や、NIE指定校として配布される、数種類の新聞で読み比べできたことは、(特に死刑制度や原発の是非には各新聞での意見に特徴が出るため)大変役にたった。また、大学の推薦入試の面接や、小論文対策に役に立ったというお礼を生徒からもらったことは、成果のもっとも分かりやすい結果ではなかったかと考える。反省点としては、中には、チームとして未熟なところは、議論にならず、一方的に相手の意見を聞くだけの班もあったところだ。
実践者名:明徳義塾高等学校 濱田浩紀