実践指定校実践例 2012年度

特別活動(学校行事・文化祭)

鹿児島市立城西中学校(かごしましりつじょうせいちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 特別活動 、その他(NIE新聞掲示コーナー)
学年 中学 1年 、2年 、3年
NIE48総選挙
新聞広告から新聞に親しみ関心を持つ契機とするとともに、文化祭展示の活性化を図る。
実践校として配布される新聞を有効活用するためにも、新聞広告の活用に着眼点を置いた。
新聞活用学習

実践校として最終4年目を迎えた。実践校に毎日配布される新聞をもっと広く生かす方法はないかと考えた末、新聞広告の投票・総選挙を文化祭で実施することとした。これによって、新聞に関心を向かせる契機となるのではないか。。また、このことで学校行事文化祭展示の活性化を図ることができるのではないか。ただし、いきなり文化祭で展示するだけでは一過性のものとなるので、文化祭に向けて学年毎の予選会を開催し、各学年毎の生徒の投票から48枚の代表新聞広告を選出することとした。

第1時

1(予選会を各学年毎に実施する。)9月第1週~第2週第2学年一次予選、第2週~第3週第3学年一時予選、第4週~10月第1週第1学年一次予選、第1週~第2週第2学年二次予選、第2週~第3週第3学年二次予選、第3週~第4週第1学年二次予選
2(文化祭本選)各学年から選ばれた上位選出の新聞広告を48枚に絞り、文化祭当日に展示し、投票を行う。
3(投票者数)予選会、本選を通し、1年153名、2年59名、3年105名、合計326名の生徒がNIE48総選挙に投票する。

・ただ投票するだけでなく、なぜその新聞広告を選んだか、選んだ理由(評価基準)を明らかにする。
・実践校に配布される各紙を生かす上でまんべんなく新聞広告を選び、投票にかける。
・どれが一番人気が高いというよりも中学生がどのような視点で新聞広告を選択したかを考察する。
・各学年の一次予選、二次予選毎にどのような投票結果であったかをそのつど各学年に知らせる。

一番目立った生徒の反応は、「おもしろいから」であった。そして、その「おもしろい」の理由として、「写真がおもしろい」、「発想がおもしろい」、「地元に身近だから」、「芸術的だから」等、それなりの根拠に基づく理由があることが分かった。さらに、気づいたことは、生徒が選んだ新聞広告の中には、数的には少なかったが、就職等の進路関係の新聞広告に対しては意外と真面目に物事をとらえていることが分かった。

(成果)
1新聞広告が意外と新聞紙上における大きな役割を果たしていることが分かった。
2新聞広告から新聞に関心を持たせる契機となった。
3学校設営、文化祭展示の活性化を図るとともに、生徒指導上の波及効果もみられた。
4実践校として、配布される新聞の有効活用を図ることができた。

実践者名:鹿児島市立城西中学校 福丸恭伸