実践指定校実践例 2012年度

新聞を作ろう

さいたま市立新和小学校(さいたましりつ にいわ しょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語
学年 小学 4年
「新聞のとくちょうと作り方を知ろう~4年1組のすてきなところを紹介しよう~」
新聞記事の作り方を知り、クラス紹介の記事を書く。記事を読み合い、その過程のポイントにそってアドバイスしたり、友だちのアドバイスを聞いたりして、記事を仕上げる。
見出しを工夫し、新聞記事のように読み手を意識した文章になっているか、また、5W1Hを意識した記事を作成するようにする。
新聞制作学習 新聞活用学習

第1時 新聞記者の方をお迎えし、実際の新聞の一面を学習材として使用し、新聞の特徴や目的について知る。
第2時 どんな話題の新聞を書くか決め、見通しをもつ。
第3時 新聞記事を書くときに大切なことを確認し、記事の下書きを書く。
第4時 書いた記事を読み合い、アドバイスして記事を完成させる。
第5時 グループで割り付けをし、新聞を完成させる。
第6時 作成した新聞を発表する。
第7時 活動を振り返る。

第2~5時

○新聞記者の方に来校していただき、教えていただいた新聞記事の特徴から、新聞の形式について考え、活動の見通しを話し合った。
○新聞は4人1組で、模造紙に作成する。
○グループごとに、調べてみたいことを話し合い、どんなテーマで新聞を作成するか決定した。
○読み手を保護者に決め、保護者が分かりやすい記事になるように、相手意識をもって記事を書けるようにした。
○記事は、保護者が読みやすいよう200~250文字とし、見出しは12文字程度で伝えられる言葉を選び、記事を作成した。
○新聞は正確に物事を伝えるものなので、誤字・脱字がないよう、国語辞典を活用した。
○新聞記者の方から学んだ5W1Hを意識して、記事を書くようにした。
○自分が書いた記事を友だち同士で読み合い編集し、相手に伝わりにくいところや、表現を工夫できるところを見つけ、よりよい新聞記事を作成できるように話し合った。
○グループで見つけたよい新聞記事の書き方は、クラスでも取り上げ、広められるようにした。
○新聞を参考にしながら、自分の記事に対する見出しを考えた。見出しは、記事の結論なので、短い言葉で内容が分かるよう言葉で見出しを書いた。

○記事を編集する際は、4人の記事をコピーし、それぞれが友だちの記事を加除訂正したり、良い書き方を見つけられるようにする。
○記事の情報を読み手に分かりやすく伝えるため、表や写真を活用し新聞を完成させるようにする。

 新聞記者の方に、新聞記事の文字数や、リード文の役割、5W1Hが重要なことなどをお話していただいたことで、新聞にとても興味をもって学習に取り組んでいた。また、読み手を意識したことで、より分かりやすい記事になるよう、一人ひとりが丁寧に記事を完成させていた。
 

○新聞記者の方にお話しをしていただいたことで、子どもたちの「新聞は難しい」という新聞に対する抵抗感が少なくなった。また、他教科での新聞を使った学習にも意欲的に取り組むようになった。
○言語を習得したり活用したりする良い機会となり、分からない言葉は、自ら意味調べをする児童の姿が多くみられるようになった。
○新聞を活用した学習に取り組んだことで、社会的事象にも関心をもつ児童が増えた。
●本単元に限らず、他教科でも新聞を授業で活用したい。

実践者名:さいたま市立新和小学校 金子 綾香