実践指定校実践例 2012年度

-人一人が生き生きと活動する児童の育成

所沢市立北小学校(ところざわしりつきたしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語
学年 小学 5年 、6年
新聞記事を読んで自分の考えを書こう。
情報に対する自分なりの意見を持ち、新たな情報を発信する能力を高める。
情報化社会の中で生きる子どもたちにとって,与えられた情報に対して自分なりの意見を持つことのできる力が大切であることを伝える。
新聞活用学習

第1時 : 記事を読み、意見を交流し合い、自分の考えを文章に表す。
第2時 : 自分の書いた文章を友達に紹介し評価し合う。

第1、2時

≪第1時≫
1 本時の学習予定を確認する。
2 本時の学習課題をつかむ。
  「新聞記事を読んで自分の考えを文章に書こう。」
3 新聞記事を読む
  「善意の傘返して」秋田さきがけ新聞(2000年2月24日)
4 5W1Hを確認する。
5 難語句の意味を調べる。「善意、委託」
6 自分の立場を決める。
 「傘の貸し出しを続けるべきか、やめるべきか」
7 意見を交流し合う。
8 友達の意見を参考にしながら、自分の考えを意見文に表す。
9 本時を振り返る。

≪第2時≫
1 本時の学習予定を確認する。
2 本時の学習課題をつかむ。
  「自分の書いた意見文を紹介しよう。」
3 自分の書いた文章を赤鉛筆を使って推敲する。
4 友達の文章を読み、青鉛筆で推敲してあげる。
5 清書する。
6 完成した意見文を読み合い、評価カードに記入しながら観点に沿って評価していく。
7 本時を振り返る。

・自分の立場を決めやすい新聞記事を選ぶこと。
・自分の意見を発表し合う場面において、話し手は理由や根拠を明確にしながら話すこと。
・意見文の書き方(文章構成)を事前に指導しておくこと。

・社会で関心が持たれている内容を扱うことで児童の興味は高まり、学習を活性化させることができた。
・教科書教材にはなかなか興味を持てない児童も高い関心を示し意欲的に取り組むことができた。

≪成果≫
・NIEの学習を通して、社会の出来事に関心を持つ児童が増えてきた。
・教科書に載っているから学習するのではなく、学習の目標に沿って新聞記事を探し教材化するというプロセスをとることで指導事項の厳選をはかることができた。
・新聞記事は文章の量が適当である。自分の意見を書く学習にちょうどよい教材となった。
≪課題≫
・NIEの学習を国語科年間指導計画の中に位置づけ、NIEの系統的な学習を行っていきたい。
・国語科の学習だけではなく、他教科の授業においてもNIEの学習を進めていきたい。

実践者名:所沢市立北小学校 宮岡章好