実践指定校実践例 2012年度
PISA型読解力の向上をめざした新聞活用法の研究
福岡県立筑紫高等学校(ふくおかけんりつちくしこうとうがっこう) |
教科、科目、領域 |
高校(高等専門学校を含む): 特別活動 |
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学年 | 高校(高等専門学校を含む) 2年 |
言霊(新聞社説を活用したプリント学習) |
思考力・判断力・表現力の向上 |
論理的な文章を読み、要約したり、理由や根拠を示して自分の意見を書く。 |
毎朝の始業前の10分間の読書の時間を活用して、プリント学習を実施した。
第19時 |
1.社説の要約 |
(1)字数制限を守らせる。 |
当初は「社説は難しい」という反応が強かったが、毎日継続する中で、半年経過する頃には、ほとんどの生徒が楽に要約できるようになった。その結果、この活動の意義を実感できるようになり、抵抗感が薄らいだ。
意見を書き始めた頃は、批判的に読む事が出来ず、どんな意見にも賛成する生徒が多かったが、対立する二つの社説を読み比べる事で、自分で考える習慣が身に付き、次第に批判的な意見が書けるようになった。
6割の生徒が、思考力・判断力・表現力の向上を実感できた事が確認できた。又、そのために役だった活動として、7割の生徒が毎朝のプリント学習を挙げた。題材が新聞の社説であったので、日々の世界の動きを肌身に感じ、自分の生き方や社会の在り方について真剣に考える生徒が増加するという成果もアンケート調査で確認できた。
今後の課題としては、全学年の取り組みとして広げるとともに、総合的な学習の時間を活用して、10分間では出来ない、より深めた「言霊」学習を追求していきたい。社説だけではなく、書評等も活用して、幅の広い言語活動を展開したい。又、家庭で新聞を読む時間がほとんど増加していないという実態もあるので、保護者の方に新聞学習の意義を広報し、家庭でのファミリー・フォーカスを促していきたい。
実践者名:福岡県立筑紫高等学校 矢加部 彰