実践指定校実践例 2012年度

NIEの新聞講座

西条市立西条東中学校(さいじょうしりつさいじょうひがしちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 特別活動
学年 中学 1年 、2年 、3年
新聞記者の方の話を聞いて、新聞委員会の活動に生かす。
新聞が作られる手順や見出しの付け方などについて新聞記者の方から話を聞き、学んだことを学校新聞に生かそう。
同じ内容のニュースを取り上げた数社の新聞の見出しを比較して、取り上げ方の違いや受け取る側の印象の違いについて学ぶ。
新聞制作学習 新聞機能学習

 本校の新聞委員会は、B4紙裏表印刷の手書きによる週刊学校新聞を30年来、全校生徒を対象にして発行している。この新聞をさらに充実させるために、NIEの新聞講座を設け、産経新聞編集局松山支局長をお招きした。新聞紙面ができるまでの手順や見出しの作成、ニュースに合う写真の取り上げ方、レイアウトとフォントの使い分けなどについて学んだ。

第1時

1 紙面一番上の「○版」という記述の意味についての説明を聞き、限られた時間内に、よりレアな記事を届けようと工夫していることを知る。
 2 新聞ができるまでの大まかな流れ(取材から印刷・発送まで)を知る。
 3 同じ日の新聞数社の一面を読み比べ、見出し、フォントとそのサイズ、レイアウト、写真などに視点を置き、記事の取り上げ方の違いについて考える。
 4 実際に見出しを作ってみる。

・見出しは、誰がいつ何をどうしたかが一目で分かることが重要である。
・見出しは、言葉の間の助詞を省略し、助詞で止めたり体言止めにしたりと工夫する。
・短くするために省略や記号を使う。( 例 阪神タイガース → 虎  大阪から鹿児 島が2万円 → 大阪→鹿児島2万円等)

現職の新聞記者の方が直接指導してくださるというので、生徒たちは緊張もしていたが大変意欲的に講座に臨んだ。講座終了後も積極的に質問する生徒もおり、充実した学習ができた。
この日学習したことをヒントに、後日、市役所や書店へインタビューに出かけて記事に生かしたり、見出しを工夫したりといった変容が見られ、新聞制作への意欲も高めることができた。

「新聞講座」は、資料のプリント等も講師の方が準備してくださり、きめ細かな内容で分かりやすくお話をしていただいたので、大変充実していた。そのため、新聞委員会の生徒たちにとって、以後の活動に向けての大きな励みとなっている。
しかし、対象が限られた少人数だったのが惜しまれる。
次年度は、より多くの生徒がNIEに取り組めるよう、対象を広げて計画を立て、実践したい。

実践者名:西条市立西条東中学校 濱口 尚子