実践指定校実践例 2012年度

社会的事象を公正な観点からとらえようとする生徒を育てる社会科学習指導

直方市立直方第三中学校(のおがたしりつのおがただいさんちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 公民
学年 中学 3年
政治参加と世論 公民的分野(3)私たちと政治イ民主政治と政治参加
(1) 政治参加や世論が、民主政治に果たしている役割を理解させる。 (2) 新聞をさまざまな角度から読み取らせ、社会のできごとを公正な観点からとらえさせる。
同一日の複数紙のトップ記事を用意する。
新聞活用学習 新聞機能学習

1時間目 政治参加や世論が、民主政治に果たしている役割を理解する。
2時間目 どの記事がトップ記事なのか選定する。

第2時

1 めあての確認
 「どの記事がトップ記事なのか判断しよう」
2 複数の記事を取り上げて、その内容と価値を吟味する。
 ○新聞の構成
 ○新聞記事の価値
 ※トップ記事を選ぶ視点
  ・社会性(読者の関心、影響力等)
  ・重要性(ニュースの価値)
 (1)複数の記事の概要を知る。
 (2)トップ記事を選ぶ視点を知る。
 (3)個人でトップ記事を予想する。
 (4)グループでトップ記事を予想する。
3 各グループの予想を全体で共有する。
 (1)各グループが予想を発表する。
 (2)全体で結果を確認する。
4 まとめ
 ○情報の読み方
 ○マスメディアによる情報の編集

(1) 生徒にトップ記事を選ばせる際に、事前に教師が「選定する視点」を提示する。
(2) 新聞社によって、トップ記事が異なる場合があることを押さえる。

学習後のアンケート結果より
(1)半数以上の生徒が、トップ記事の選定の仕方や新聞記事の多様性について理解を深めることができた。
(2)半数近くの生徒が、批判的に記事を読もうと考えるようになった。

(1)同一のニュースで、新聞各社の記事や論調に顕著な違いが見られるものを、日頃から蓄積し、教材化する。
(2)公民的分野だけでなく、地理や歴史に関する分野の記事を教材化する。

実践者名:直方市立直方第三中学校 井手上 大輔