実践指定校実践例 2012年度
新聞を通して、世の中の動きを考えさせる社会科の授業
松山市立西中学校(まつやましりつにしちゅうがっこう) |
教科、科目、領域 |
中学校: 公民 |
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学年 | 中学 3年 |
国の政治のしくみ |
新聞を活用して、現在の政治の課題を発表し合い、政治に対する関心を高め、主権者であるという自覚を育てる。 |
自分が考える政治の課題に関する新聞記事を3~4点選び、新聞記事を用いて論拠をまとめ、新聞記事を提示しながら発表する。 |
指導計画
国の政治のしくみ 9時間扱い
(第1時)国会の地位としくみ(第2時)国会の仕事
(第3時)内閣のしくみ(第4時)内閣の仕事
(第5時)法を守る裁判所(第6時)裁判のしくみ
(第7時)私たちと司法 (第8・9時)私たちと日本の政治
第8・9時 |
8時限目 |
・日頃から新聞記事を分野ごとにスクラップしてまとめておくことにより、効果的な資料提示ができる。 |
生徒全員が真剣に現在の政治の課題について考えることができた。同じ意見の生徒同士をグループとし、政党名を考えさせることで、実際の選挙演説のような白熱ぶりが見られた。新聞記事を提示することで、具体例として現実味を持って課題をとらえることができた。意見交換の際は、「その財源はどうするのか。」「こちらの課題の方が深刻だ。」など互いに深めることができた。
新聞を活用することで、世の中の動きを知り、興味を深めていくことができた。そして、新聞から得た情報をもとに、身近なものとして政治の課題をとらえることができた。授業後の感想では、「これからの国を動かすのは、未来の自分たちなので国の現状をもっと知っていきたい。」「5年後選挙権を持つので、自分の意見をしっかり持ちたい。」などの意見があった。今後は、今回の取組に終わらず、継続して新聞記事を活用することで、世の中の動きをさらに考えさせていきたい。
実践者名:松山市立西中学校 灘野裕子