実践指定校実践例 2012年度

NIE新聞から学ぼう

栃木市立合戦場小学校(とちぎしりつかっせんばしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語 、総合学習 、その他(日記、スピーチ)
学年 小学 5年
総合 「NIE新聞から学ぼう」
新聞を読むことで、自分自身の思いや考えを深めたり、社会と自分の関わりに気付いたりするとともに、世界を広める。
新聞制作学習 新聞活用学習 新聞機能学習

「新聞を読もう」(5月国語単元)を導入に、朝のスピーチに新聞記事を活用した。夏休み新聞社の出前授業でレイアウトを学び、テーマを決めて、記事集めを始めた。10、11月、7社の新聞を購読。また、「NIEパスポート」配布。新聞の使い方を、家庭に学年便りという形で紹介。「グラフや表を引用して書こう」(国語)新聞のグラフや表を資料として活用。3学期、総合で6時間をかけ、テーマごとに壁新聞にまとめた。また、別単元でパラリンピックの記事を中心に、前向きな選手の生き方を学ぶ学習にも活用した。

第1~6時

「NIE新聞から学ぼう」(総合的な学習の時間)6時間扱い
 1 テーマに沿った内容、一番伝えたい記事を、(夏休み中に集めた記事と10月・11月に購読した新聞から切り抜いた記事)グループで20前後選ぶ。
 2 選んだ記事を元に、伝えたいこと、共通していることを話し合い、「サブテーマ」を決定する。
 3 レイアウトを考え、自分の考え、感想を入れる。(担当した記事について、家族の意見ももらう。)
 4 各自の感想、「家族の意見」を読み合い、レイアウトをもう一度考える。
 5 出前授業で学んだことを生かし、枠組みをしたり、小見出しをつけたりして壁新聞にまとめる。
 6 他グループの壁新聞を読み、「友達」の意見を書き加える。
 
 ○ 学習した内容、考え・感想等は、授業参観の総合の時間に発表した。

まず、新聞の構成を知ること、効果的なレイアウト等を学ぶことが大切と考え、夏休みのサマーチャレンジに、新聞社の出前授業をお願いした。また、子どもたちが継続して取り組むためには、日頃スピーチに用いるような、子どもたちの興味・関心の高い内容5つ「スポーツ」「福祉」「環境・エコ」「食品・食育」「医療・健康」を、学年のテーマとした。新聞記事集めも夏休みから行い、切り抜きは始業前等に行った。

「授業で活用するようになって、家で少しずつ読むようになったり、家族の中で新聞 の内容やニュースが話題として出たりするようになった。」
「料理のレシピに挑戦したくなったり、紹介された場所を訪れたくなったりと、関心を もつようになった。」

1 成果
無理のない新聞の活用で、新聞に興味がもてるようになり、NIEのおもしろさが分かってきた。廊下の新聞を読む児童が増えてきた。
一つの新聞記事について、児童同士で話し合ったり、相談し合ったりする姿が見られ、コミュニケーションが図られるようになってきた。
学校の活動だけでなく、家庭においても新聞の記事が話題にされるようになり、家族でのコミュニケーションも図れるようになった。
2 課題
小学生にとっては漢字や文字のサイズが問題となることがある。拡大したり、ルビを振ったりと、教師側に工夫をする必要がある。
授業の中に、新聞の記事を積極的に取り入れていく、教師側からの仕掛けの工夫が必要である。

実践者名:栃木市立合戦場小学校 琴寄とも子