本単元は、大単元「くらしを支える情報」(13時間)【教育出版】の中の「情報の中に生きる」(5時間)の学習である。大単元全体を2つの活動群とし、活動群(1)(中単元1)では、新聞作成の事実を学ぶ。多くの情報がどう整理され、毎日の新聞となるのかを調べることで、情報を扱う人々の工夫や願いを感じさせる。活動群(2)(中単元2・3)では、インターネットにおけるネットワーク社会の中で、情報そのものを鵜呑みにせず、だれがどのような意図で発したものかを考え、取捨選択していく自分自身の態度に結びつけていく。
半年間、新聞を配置することができ、子供たちも徐々に新聞に慣れていった。朝の会で新聞記事の話をしたり、授業でも新聞を扱う場を多く設定したりすることで、子供たちと新聞との距離が縮まっていった。言語活動の充実が言われる中、新聞を読む活動は、子供たちの読解力を鍛えることができる。辞書を手に取り、語句や漢字を調べることは、効果的な活動であった。北海道新聞社の出前授業も効果的で、次年度以降も新聞社の工夫や苦労を学ぶ学習、体験的な学習を進めていきたい。今後の課題としては、「実践」を積み上げである。NIE実践者が講師となって、教員集団で研修を行うことも効果的である。各新聞社や販売店が行っている「新聞記事ワークシート」などは、道徳などの時間に活用しやすく、全学年で取り組むなどできる。