実践指定校実践例 2012年度
新聞への関わりを深める~朝の新聞タイム・社会科の学習を中心とした取り組み~
福岡市立馬出小学校(ふくおかしりつまいだししょうがっこう) |
教科、科目、領域 |
小学校: 社会 、その他(朝の読書活動) |
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学年 | 小学 5年 、6年 |
くらしを支える情報~新聞づくりにはげむ記者の竹崎さん~ |
新聞社で働く記者の工夫や努力(読者のもとにはやく・正確に・分かりやすい情報を伝えるために何度も記事の内容を検討・修正するなど)を理解させる。 |
新聞を読む時間を取り、新聞への関心を高める。また、同じ日の朝刊1面の記事で内容が異なるもの(15版と19版☆)を比較させ、疑問から学習問題をつくっていく。 |
第1時:新聞ができるまでのおおまかな流れを知る。
第2時:同じ日で異なる一面の記事(一五版と一九版)から学習問題をつくる。
第3時:学習問題のこたえの予想を考え、調べる計画を立てる。
第4~6時:予想をもとに調べる。(含む新聞記者さんからの講話)
第7時:調べたことをもとに、学習問題のこたえを考える。
第8時:学習問題のこたえを交流し、学習のまとめをする。
第2時 |
(1)二枚の新聞を比較し、共通点や違いを話し合う。 |
・授業にあたる前に、どのような記事なら、子ども達に身近でかつ新聞記者さん達の緊迫感や早く読者に正確な情報を伝えたいという思いが感じられるかという視点で、提示する一面の記事を検討していった。 |
・二枚の朝刊を比較した際、初めは単に違う日の新聞が二枚あるなという反応だったが、じっくりと読み、交流するにつれ、同じ日の新聞であることに気付き、「どうして同じ日なのに違う新聞をつくっているの?」「なぜ記事を何度も変えているの?」という驚きや疑問の声がよく聞かれていた。
・まずは、この学習を通して、新聞への興味が高まり、普段手にとって読む子どもが増えたことは何よりの成果と言える。
・調べ学習の際、実際に新聞作りに関わっている新聞記者さんをお招きして色々な話を聴いたり、疑問を尋ねたりできたことは、追究内容が深まっただけではなく、子ども達の教材への関心も高めることができた。
・学習を通して、新聞作りにかける思いや願いは多くの子ども達が感じ取ることができたが、1つの新聞を作る大変さや苦労といった点では、実感を伴った理解にまでは高めることができなかった。実際の新聞と同じ文章量の新聞を作ってみるなどの活動を事前に行えば、より効果的だったように思う。
実践者名:福岡市立馬出小学校 森 邦康