実践指定校実践例 2012年度
課題解決学習 新聞活用術
北海道石狩翔陽高等学校(ほっかいどういしかりしょうようこうとうがっこう) |
教科、科目、領域 |
高校(高等専門学校を含む): キャリア教育・進路指導 、その他(産業社会と人間) |
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学年 | 高校(高等専門学校を含む) 1年 |
産業社会と人間 |
新聞記事の読み方の基礎を理解し、課題発見や課題の調査方法の基礎を学ぶ。 |
(1)体育館に全員を集め新聞の基本的な読み方、読むことの必要性について司書が説明。(1時間)(2)新聞記事(教材として図書館が選定した記事)を問題意識を持って読みワークシートに記入。(1時間)(3)(2)の関連問題を図書館で調査。(1時間)(4)(2)よりも難しい内容の新聞を同様にワークシートに記入。(2時間)(5)(3)と同様に関連問題を図書館で調査。(1時間)(6)クラス内で発表用にまとめる。(2時間)(7)クラス内発表。(2時間)
第週2~3時 |
(1)体育館で行った新聞活用オリエンテーションでは新聞を読むことが進路に役立つことを『新聞まるごと活用法』(北海道新聞社)のデータを使い新聞の基本的な知識、特に5W1Hについて司書が説明。 |
新聞を読む習慣がほとんどない生徒に情報のツールとしての新聞の有用性を理解させる。 |
新聞を読むことを面倒に思っていた生徒が多かったが、多種多様な記事に触れ、新聞に書かれていることの多様さを知ったようである。
また、情報を鵜呑みにせず様々なメディアで検証することの重要性にも気が付いたようである。
新聞活用術の授業後、産業社会と人間ではキャリア教育として身近な商店(コンビニ・スーパーなど)とを比較検討し、課題と解決を考える授業を行い、さらに興味がある職種についても調べ、他職種との違いについて調べる授業を行っている。生徒は読むこと、調べることについて当たり前のように行い、その際、必要な情報を新聞からも取るようになった。
本校図書館では約150タイトルの新聞切り抜きファイルを作成しているが、今までは3年次生が課題研究や進路関係で利用することが多かったが、この実践後1年次生もよく利用している。
新聞の特性、メディアの特性を理解し、情報を得るための生徒のスキルの構築を体系的に学校全体で考えていかなければならない。
実践者名:北海道石狩翔陽高等学校 奥本将晴