実践指定校実践例 2012年度

「新聞ウォッチング」に挑戦

加西市立泉中学校(かさいしりついずみちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 総合学習
学年 中学 1年 、2年 、3年
NIEの時間(2学期)
「語彙力」・「読解力」・「表現力」を培いながら、「話す」・「聞く」活動を通して「伝え合う力」を育てる。
新聞活用学習

NIEの時間(2学期)(4時間) (1)新聞ウォッチング…3時間 (2)リレー意見文  …1時間

第1~3時

「新聞ウォッチング」Ⅰ (1)新聞について基本的なことを知る。(2)自分が関心のある記事を一つ選び、切り取ってワークシートに貼る。(3)記事の中の分からない言葉を調べる。(4)記事について最初の自分の考えを書く。 「新聞ウォッチング」Ⅱ(1)2人1組になり、自分が選んだ記事について内容、選んだ理由、意見を伝える。(2)その記事について班員3人にインタビューをして、メモを取る。(3)メモを見ながらワークシートに記入する。(4)家に帰って、家族の人にもインタビューをして、ワークシートに記入する。 「新聞ウォッチング」Ⅲ(1)4人の意見を参考に自分の考えや感想をワークシートに記入する。(2)班内で「新聞ウォッチング」を発表し、ベスト「新聞ウォッチング」を決める。(3)班の代表者はクラスで発表する。   

(1)4人1組の学習班を作り、効率的な学習を進める。(3人でも可)(2)準備物(新聞1日分・のり・はさみ・辞書)を忘れないようにさせる。(3)大きな記事は工夫して貼らせる。(4)なるべく新聞を見せずに、新聞記事について説明をさせる。               

新聞記事について、友達や家族と話し合うことによって、最初の自分の考えから考えが深まったり、広がったりすることを生徒自身が実感することができた。「話す」・「聞く」活動の楽しさを味わうことができ、意欲的に学習に取り組むことができた。自分の考えが伝わったときの喜びを感じていた。

成果(1)新聞に親しみ、新聞を読む生徒が増えてきた。(2)「書く」ことに対する抵抗感がなくなり、意欲的に書こうとする生徒が増えた。(3)「話す」・「聞く」ことの楽しさや大切さがが分かり始めた。(4)「読む」・「考える」習慣がつき始めた。(5)自分の思いや考えを他者に伝え、他者の思いや考えを理解する力が向上しつつある。(6)多くの家庭で、NIEが親子のコミュニケーションのきっかけになった。 課題(1)新聞を読む習慣の向上(2)「読解力」・「表現力」・「思考力」のさらなる向上(3)「話す」・「聞く」・「伝え合う」活動を他の授業の場面でも増やすことによる言語活動の充実(4)より多くの家庭を巻き込んだNIE活動の推進(5)自分の思いや考えを他者に伝え、他者の思いや考えを理解する力のさらなる向上 

実践者名:加西市立泉中学校 金澤 三喜男