実践指定校実践例 2012年度
新聞記事を活用したディベートの取り組み
北海道富良野緑峰高等学校(ほっかいどうふらのりょくほうこうとうがっこう) |
教科、科目、領域 |
高校(高等専門学校を含む): 国語 |
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学年 | 高校(高等専門学校を含む) 3年 |
表現の実践三 ディベートをする |
・ディベートの形式と手順を理解させる。・自分の意見を整理して伝えることができる。・他者の意見をくみ取り考えることができる。 |
自分たちの意見の補足として新聞記事を探し自分の意見を深める。記事の内容をもとに意見を発表する。 |
国語表現Iのディベートの単元の中で行う。6時間配当。題材は「原発再稼働は必要か」生徒は、賛成派、反対派に分かれ、その中で3人のグループを作らせ自分たちの意見を出させた。次の時間に自分たちの意見を補強し深める目的でグループごとに新聞記事を探させてプリントにまとめた。実際にディベートを行う。新聞記事をもとに意見発表をし、質問、討論へと続けた。ディベート終了後、まとめとして反対意見を踏まえて意見作文を書かせた。
第4(ディベートの実際)時 |
各グループで集め作った新聞記事のプリントを印刷したものを全員に配布する。新聞記事に目を通す時間をとったのち実際にディベートを行う。 |
混乱を避けるため進行は教員で行った。 |
東日本大震災、その後の原発事故は私たちの生活の在り方を考えさせるものであった。昨夏は節電も広く呼びかけられ生徒の関心も高く積極的に参加する生徒が多くいた。新聞記事を自分で集め、それをもとに発表したので発表もしやすい状況になった。3人のグループを作ったため、困った時は相談でき消極的な生徒もその中で意見を出していた。
・自分たちの集めた新聞記事をもとに意見発表するためスムーズに発表ができた。
・題材としては難しい部分もあるが、時期的にもよく、内容としても良かった。実際にもっと掘り下げて議論したかったと感想をよせた生徒もいた。社会に目を向けるきっかけになったと感じる。
・3人のグループを作ることで、発言する人の偏りをなくすことができる。グループ内の話し合いや相談で意見も出せる。グループごとの発言になるので何か言わないといけない雰囲気になる。
・新聞記事の中で社説の扱いは注意が必要だと感じた。一般の記事とは違い論調が強く生徒の意見も流されるように感じた。賛否両論を比較する形で示すなど工夫が必要だと感じた。
実践者名:北海道富良野緑峰高等学校 田和 輝起