実践指定校実践例 2012年度

活字に親しみ、表現・発信する力を養う

大分高等学校(おおいたこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 国語
学年 高校(高等専門学校を含む) 1年
視点の違いによる表現の違いを感じてみよう
新聞制作学習 新聞活用学習

1、伊勢物語「芥川」の学習を通して、視点の違いによる表現の違いに気付く。
2、一つの情報源から自分にとって必要な情報を取捨選択することができる。
3、選択した情報を効果的に多くの人に伝達する力を養う。

第8時

1、伊勢物語「芥川」(『新編国語総合』東京書籍)…3時間

2、生徒が新聞記者となって、本校校長を取材し、記事(第1稿)を書く…1時間

3、大分合同新聞「ひと」(小山康直校長)と自分の記事を読み比べる。
大分合同新聞「ひと」、「東西南北」日本経済新聞「旬の人時の人」など、特定の人物について紹介している記事を読む。
クラスメートの記事も参照して、自分の文章を推敲する
…3時間

4、班ごとに記事を発表し、発表者以外はその記事の見出しを考える…1時間

5、発表記事についてアンケート…1時間

知っているようで知らない本校校長という「ひと」について記事を書く作業を通して、自分の言いたいことに沿って、与えられた情報を取捨選択し、読み手を意識した文章表現を心がけるように働きかける。

校長に教室での講義をお願いしたことで、校長を身近に感じられたようだ。自分の言いたいことを読み手に伝えるためにどう表現すればよいのか、それぞれ苦心していた。友人の文章と読み比べて得られることも多かった。

大分県人名鑑にある情報や校長の講義などから、クラスの生徒はまったく同じ情報を得たにもかかわらず、生徒作品は、校長の学生時代の部活動のこと、研究者や経営者としての一面など、多岐にわたっていた。情報の取捨選択の可能性、表現の多様性を実感させることができた。
昨年の実践を通した反省から、読む力の育成についてとりいれたつもりであったが、深めることが難しかった。

実践者名:大分高等学校 高橋さおり