実践指定校実践例 2012年度
新聞活用を図った学習のあり方
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出水市立蕨島小学校(いずみしりつわらびしましょうがっこう) |
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教科、科目、領域 |
小学校: 国語 |
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学年 | 小学 5年 、6年 |
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「新聞の読み方を考えよう」 |
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一つの事実に対して読者の要望を意識して,記者が記事を書いていることに気付き,自分の「書く」活動への動機付けをすることができる。 |
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一つの事実に対して,注目する人物(読者の要望)が違うということ。 |
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1時間扱い。
【導入】日常の自分の「書く」活動を振り返り,めあてをつかませた。「新聞はどんなことを意識して書かれているのだろう。」
【展開】一つの記事(WBC代表候補者決定)から共通点と相違点を見つける活動を行った。そして,相違点から,「書く目的」と「相手意識」を見出させた。
【終末】「相手や目的を意識している。」ことに気付かせ,これから書く活動を行う際に相手や目的を意識して,できるように意欲を持たせた。
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第1時 |
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【導入:10分】 |
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【導入】1.日常の「書く」活動を具体的に想起させ,現状をつかませる。2.新聞を通して記事が何を意識して書かれていることをとらえさせる。 |
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A児「同じ記事なのに,新聞社によって載っている写真や見出しに出てくる人物が違って驚いた。」
B児「普段書くとき(日記や作文)何も意識して書いていなかった。今度からは,相手や目的意識を持って書こうと思った。」
C児「事実は一つだから,どの新聞でも内容は変わらないと思っていた。今回の授業をして,新聞の読み方や新聞に対する考え方が広がった。」
D児「分からない言葉が多かった。」
【成果】1.授業を計画した段階で考えていた「相手意識や目的意識を持って書けるようになる。」という目標は達成できたように思う。2.子どもたちの得意分野を友達に披露する機会を設けることができた。3.友達と同じ記事を見たり,読んだりして意見を交流することができて,新聞への関心が高まり,親しみを感じられたようだ。4.新聞社によって注目する人物やチームが違うことに気付き,同じ事実でも相手や目的によって書かれる内容が違うことに気付けた。
【課題】1.記事の選定が問題だった。2.スポーツ欄特有の言葉の使い方が難しかった。3.全員が共通して関心が高い記事を見つけることが困難だった。4.教材化に時間がかかった。5.児童の実態(人数,学力等)に応じた活動をもっと考える必要があった。
実践者名:出水市立蕨島小学校 中野 嘉彦