実践指定校実践例 2012年度
「分かりやすく伝える力」を育成する
岡山市立中山小学校(おかやましりつちゅうざんしょうがっこう) |
教科、科目、領域 |
小学校: 国語 、総合学習 |
---|---|
学年 | 小学 5年 |
新聞を活用した授業 |
本校では以前から、「自分の考えを伝え合うことのできる授業づくり」の研究に取り組んでいる。「分かりやすく説明する力」の育成の必要を強く感じてきた。相手に自分の考えを理解してもらうためには、筋道を立てて効率よく伝えなければならない。必要な情報を落とさず、全体像が分かる内容を伝えるといった手法は新聞記事に使われている。記事の書き方を学ぶことで、児童が「必要な情報は何か」「何から伝えればいいのか」を意識して話したり書いたりできるようになるのではないかと考えた。
第20時 |
(1)記事を書く |
○山陽新聞社の方の協力が不可欠であった。 |
(1)記事を書く
学習したことは、報告文や日記など記事以外の文章を書く際にも 活用できるようになった。
(2)要約する
新聞記事(出来事を少ない字数でまめたもの)の想起が、筆者の意図やえを短くまとめる際に役立った。
(3)新聞記事から考える
「新聞がパラリンピックをもっと大きく扱えば、パラリンピックも有名になるし、興味をもつ人が増える」といった意見も出された。
「分かりやすく伝える力」の育成方法の一つとして、新聞を活用してきた。記事を書く活動を通して、大切な情報を落とさず伝える、主語と述語を一致させる、一文を短く書くなどを意識できる児童が増えた。
自分の考えを分かりやすく伝えるためには、分かりやすく書かれている文章から方法を学ぶことができる。新聞だけでなく、本や作文など手本となる文章を読む活動をこれからも取り入れていきたい。
最後に、新聞をどのように活用するかは、教師自身の読みが大きく影響するということを感じた。教師が興味をもって新聞を読んでこそ、授業に新聞を生かすことができる。この実践を機に、教師一人一人が授業にどう活用できるかを考えながら新聞を読むよう心がけ、互いに研鑽を深めていきたい。
実践者名:岡山市立中山小学校 主原麻喜