実践指定校実践例 2012年度

『自分(私)新聞』をつくろう

帯広市立帯広第四中学校(おびひろしりつおびひろだいよんちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 家庭
学年 中学 3年
「B 家族と家庭生活 ともに生きるわたしたち」
(1)新聞づくりを通して乳幼児期を振り返ることができる (2)インタビュー記事をまとめることで、他の人に伝える力をつけることができる
自分が生まれた日の新聞記事を用意することで家族とのインタビューのきっかけにできる
新聞制作学習 新聞活用学習

「B家族と家庭生活 ともに生きるわたしたち」(教科書教材:新編 新しい技術・家庭 家庭分野) 17.5時間
ガイダンス 0.5時
2章 幼児の生活と家族
(1)幼いころを振り返ろう・・・2時間
(2)幼児の心身の発達と生活を考えよう・・・3時間
(3)幼児の生活と遊びをしろう・・・4時間
(4)幼児とふれあおう・・・6時間
学習のまとめ・・・2時間
※長期休業を利用し新聞作成 

第16.5時

(1)新聞づくりを通して乳幼児期を振り返る
  ①家族に出生時のインタビューをする
 ⇒ 「名前の由来」や「出生時の様子」などの例を元にインタビューし過去の自分を振り返る
  ②生まれた日(当時)の新聞記事を調べる
  ⇒ 出生時の社会の動きを知る
(2)新聞記事をまとめることで、他の人に伝える力を育てる

(1)新聞づくりについての見本を適切に提示する 
[構成 → 下書き → 清書] 
(2)これまでの振り返り(まとめ)の授業であることと評価方法について提示する
(3)家庭環境に十分配慮する
インタビュー対象は、保護者に限らず、家族・親戚等を含めてと幅をもたせる
事前に誕生日の新聞記事を用意し配布する
(4)提出期限の徹底をする

「今、元気でいられるのは育ててくれた人たちのおかげだと感謝したい」「今はクダラナイと思う遊びでも幼いころは好きだったことを思い出した」「初孫だったので親戚全員がかわいがってくれたことや育児日記などを書いていたことに驚いた」など、自分の出生について興味・関心を抱くことができた感想が多かった。

単元のまとめとして、自分の生まれた日の新聞記事の活用や実際に新聞記事を作成することを通して、自分の成長には、多くの人がかかわり支えられていることや親の願いや思いがあることなど気づきがあった。
幼児の発達とそのかかわり方だけではなく、自己の存在がかけがえのない存在であることを知り「自己肯定感」を得ることができる内容だった。生徒は限られた紙面の中に、知りたいこと、調べたいことを記載することができ、自主的に取り組みやすい内容であり、学習意欲につながる教材であった。また、紙面を構成する上で家庭環境に配慮する必要があったため、新聞記事の活用は有効であった。

実践者名:帯広市立帯広第四中学校 相澤 紗香