実践指定校実践例 2012年度

生徒の主体性に注目した新聞活用

北海道大谷室蘭高等学校(ほっかいどうおおたにむろらんこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): キャリア教育・進路指導
学年 高校(高等専門学校を含む) 3年
新聞への関心を高める
大学入試の小論文問題の解答力を養成する。
新聞活用学習

家庭学習として行う。ホームルームで新聞記事を元に作成した課題を配布、説明。毎週2つの記事についての問題を解く。

第7時

(1)毎週金曜日までにクラスの新聞の責任者2名にそれぞれ新聞記事を選ばせる。(2)その記事をもとに、担任が設問を作り原稿用紙に解答できるよう課題を作成し、月曜日にクラス全員に配布する。(3)提出はその週の木曜日までに行い、添削を行い返却する。その後(1)→(2)→(3)の繰り返しを行う。

1.生徒に記事を選ばせる(※当該実践のポイント)2.記事が社会情勢を把握するために適切なものかどうか3.実施する生徒の学力にふさわしい設問を設定できているかどうか

毎週繰り返し行うことで、新聞に対し慣れることができる。生徒に記事を選ばせることで、仲間が選んだ記事ということで関心が高まり、取組の意欲が向上した。

大学の推薦入試では小論文形式の問題が出されることが多く、テーマとして時事問題が取り上げられることが多い。たとえ、扱ったことのない問題が出されたとしても、新聞記事に対し自分の意見を述べる練習や、正しい文章の書き方を練習することで、小論文問題を解答することができる。課題としては、通常業務にプラスして行うため、労力は要する。できるだけ効率のよい指導方法をこれからも模索していきたい。

実践者名:北海道大谷室蘭高等学校 本岡 泰斗