第10回「いっしょに読もう!新聞コンクール」表彰式を開催

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 新聞協会の第10回「いっしょに読もう!新聞コンクール」の表彰式が12月14日、ニュースパーク(新聞博物館)で開かれました。小中高3部門の最優秀賞受賞者と審査員特別賞受賞者が記事を書いた記者と対談しました。高校生部門の遠藤はなさん(大分県立大分舞鶴高2年)は「自らの意見を文字で表す仕事がしたい」と将来の夢を語った。共同・科学部の吉本明美編集委員が「新聞記者は日々、他者の意見を聞き、自らの考えを深めている。魅力的な職業だ」と応じました。

 胎児の染色体異常を推定する新出生前診断に関する記事を読んだ遠藤さん。「幸せとは何か、と考える中でたまたま見出しが目に入った」そうです。

 小学生部門の清武琳さん(福岡県粕屋町立粕屋中央小5年)は、子供に寄り添う「ファシリティードッグ」関連の本を置くよう入院先の病院に掛け合い、実現させました。毎日小学生新聞の記事を読んだことがきっかけ。毎日東京・統合デジタル取材センターの宇多川はるか記者は「ファシリティードッグを必要とする人が記事を読み、行動に移すとは想像していなかった。驚き、うれしかった」と語りました。

 中学生部門の上坂大空さん(富山県高岡市立高岡西部中3年)は、帰郷の道中で財布をなくした高校生が、飛行機代をくれた男性を地元紙を通じて捜し当てたことを報じた記事と、2人の再会を伝える続報を選びました。「高校生と男性が感謝を伝え合えたことに感動した」と上坂さん。執筆した共同・那覇支局の富田ともみ記者は「受賞作を読み、記事を書いた時の思いもくみ取ってくれたと感じた」と述べました。

 審査員特別賞の影浦響子さん(神奈川県立横須賀高等学校2年)は、京都アニメーション放火事件の被害者氏名の公表に関する記事を読んで疑問を抱き、実名報道の是非について考えを深めました。「インターネットの普及で、誰もが簡単に考えを発信できる時代になっている。今後も同様の議論が起きるのではないか」と指摘しました。

 第10回コンクールの優秀賞以上の作品はこちらからお読みいただけます。

<対談中の写真>

・最優秀賞(小学生部門)清武琳さんと毎日新聞東京本社統合デジタル取材センター・宇多川はるか記者

・最優秀賞(中学生部門)上坂大空さんと共同通信社那覇支局・富田ともみ記者

・最優秀賞(高校生部門)遠藤はなさんと共同通信社科学部編集委員・吉本明美記者

・審査員特別賞 影浦響子さんと産経新聞大阪本社京都総局・秋山紀浩記者