「第2回親子NIE教室」NIE全国センターで開催
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「第2回親子NIE教室――新聞でのばそう子どもの力(新聞財団主催)」が5月1日、NIE全国センターで開かれ、小学校1年~中学校1年生の児童・生徒と保護者計17組が参加した。
はじめに、新聞の制作工程を解説するDVD映像「新聞が届くまで」を見ながら、赤池幹新聞財団NIEコーディネーターが「新聞の基礎知識」について 解説した。続いて、藤沢市明治小学校の織田宗之教諭と横浜市教育委員会南部教育事務所の梅田比奈子指導主事が、当日の新聞7紙を使って新聞スクラップ講習 を行った。
「今日の新聞は何ページありますか?」「一番ページ数が多いのは何新聞だろう?」織田教諭の質問に、子どもたちは次々にページをめくる。次に、教諭 は新聞の1面を指し示しながら、「これが新聞の名前、大きく書かれているのが見出し、本文を簡単にまとめたものをリード文と呼びます」と新聞の構成につい て説明。「新聞記事には5W1Hがありますが、5W1Hってなんだろう?」との質問には参加者から積極的に手が挙がった。いつ、どこで、だれが、何を、ど うして、どのように――との回答が出た後、上海万博の記事を例にとり、みんなで5W1Hを探した。
また、「楽しい気分になる」「おなかがいっぱいになる」「豊かな気持ちになる」といったテーマから一つを選んで、写真や記事を切り取るスクラップ実 習では、「切り抜いた記事には忘れずに新聞の名前を書こう」(通常は日付も記入するが、今回のプログラムは同日付のため省略)との注意を受けながら、子供 たちは切り抜きをスタート。「読めないところはお家の人が手伝って下さい」とのアドバイスのもと、スポーツが好きな小学生はスポーツ選手の写真を、経済や 金融の分野に興味のある小学生は、日銀の新たな資金供給策導入の話題など、かなり難しい記事を選んでおり、子どもたちの関心は多岐にわたっていた。
7紙すべてに目を通してたくさんの切り抜きが机の上に積まれた後、今度はどれを張り付けるか、どんなレイアウトにするかを考える時間になった。「記 事を大きな紙に貼って、空いているところに自分の思ったこと、疑問に思ったこと、なんでもいいから書いてみよう」という梅田指導主事のかけ声で、子どもた ちはレイアウトに悩みながらも見出しや感想を書き始める。「どんなふうに張り付けたらいいのかな?」「お母さんはこの記事についてどう思う?」など親子で 話し合いながら、スクラップ完成に向けた作業が進む。
最後に、子供たちがサインペンや蛍光ペンなどでカラフルに彩られたスクラップ用紙を発表し、織田教諭・梅田指導主事の両講師が講評した。梅田氏は 「まずは新聞と仲良くなるところから始めてください。記事を選ぶようになるのは大きくなってからでいいです」と述べ、織田氏は「情報化社会の中で、ニュー スや情報が耳から流れていかないように、新聞を使って家族で考えることが大切です」と締めくくった。
参加者からは、「新聞には毎日いろんなことを教えてもらっているので、自分もちょっとでも近い新聞を作ろうと思った」、保護者からは「こんなに新聞があるという環境がないので新鮮だった」との声が聞かれた。