第16回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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岡山県 岡山市立富山小学校 5年 大尾 咲那さん

意見を聞いた人:祖母

記事見出し

欧州 消えゆく郵便ポスト(朝日新聞 2025年7月28日付朝刊)

(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと

私にはデンマークに家族がいる。母が高校時代に留学していた時のホストファミリーだ。血のつながりはないが、毎年クリスマスプレゼントや手紙を送り合う大切な存在だ。そんな家族が住むデンマークで郵便ポストが全て撤去されるという記事を読んだ。ポストがなくなると手紙を送ることができるのか不安になり、この記事を選んだ。記事の中でデジタルポストの存在を初めて知り、デジタルポストについても知りたいと思った。

(2) 家族や友だちの意見

デンマークの祖母は「ポストがなくなっても困らないよ」と言った。 「手紙は郵便局やスーパーマーケットから出せるし、デジタルポストもあるから大丈夫。公的な手紙はデジタルポスト、友達や家族に送る手紙は郵便局などから出すよ」と説明してくれた。最後に「温かみがあるからやっぱり手紙が好き」とも言っていた。

(3) 話し合った後の意見や提案・提言

デンマークの祖母と話し、ポストが全て撤去されても困らない理由が分かった。郵便局やスーパーマーケットから手紙を出せ、公的な手紙のやり取りはデジタルポストで行えるからだ。郵便物の減少は日本も同じなので、将来ポストがなくなる時代が訪れるかもしれない。祖母の話を聞き、日本にも誰でも簡単に無料で速く手紙を送れるデジタルポストがあれば良いと思った。さらに、郵便局にネットカフェのような機能を設け、デジタルポストの使い方を学べる場を作れば、お年寄りや視覚障害者などデジタルに不慣れな人も安心して利用できると思う。こうした取り組みを通じて、郵便局は多様な人が集まる地域の拠点として生まれ変わるかもしれない。このようにデジタル化が進んでも、私は祖母と同じで手紙ならではの温かみが好きだ。デンマークの人が手紙とデジタルポストを使い分けているように、日本でも温かさと便利さが共存する郵便がある社会になってほしい。