第16回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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愛知県 愛知工業大学名電高等学校 1年 竹内 夢花さん
意見を聞いた人:父
記事見出し
ここに昭和 男なのに 女だから?(4)祭りや伝統行事 担い手不足 女性参加の流れ(中日新聞 2025年8月21日付朝刊)
(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと
昨年、裸祭りに女性が初参加した様子をニュース中継で目にした。力強い掛け声とともに女性が奉納する姿は祭りを一層華やかに盛り上げていた。あれから一年ほどたった今、その時の写真を記事で偶然見かけ、この記事を手に取った。読み進める中で女性の参加が許されなかったのは安全上の理由だけでなく女性の血が汚れとされた宗教的背景も関係していたことに驚愕(きょうがく)し、伝統の継承と時代の流れに従うことの両立の難しさを改めて感じた。
(2) 家族や友だちの意見
父は「この記事を読んだとき、伝統だからと疑問をもたずにいた自分に恥ずかしさを感じた。女性が参加することで伝統が続いていくなら、前向きな変化だと思う。少子化で気づくのではなく、性別にとらわれずに支え合う姿勢こそが未来へつなぐ力になると思った」と言っていた。
(3) 話し合った後の意見や提案・提言
父の考えを聞き、やはり男女によって男女平等の認識の差があると感じた。そして、日常生活の中にも気づいていないだけで男女の一方が不利益を受けることが当たり前になってしまっている習慣があるのではないかと思った。そんな社会を変革するには異性の立場に置き換えて考え、父も言っていたように互いに支え合う姿勢が必要不可欠である。また、私の地元にも棒の手という伝統芸能があるが、棒の手を披露するのは主に男の子であり、私自身なじみがないためどんな歴史があるのかは理解していない。そのため、少しでも女性が参加できる場があると男女関係なく地域全体が輪となって力を合わせることができ、担い手不足を解消する大きなきっかけになると思った。また、急に今まで受け継がれてきた伝統の形を変えるのは勇気がいることだが、時代に適応することこそ子供たちの学びにもなり、長年にわたって愛され続ける祭りになるのではないかと考えた。






