第16回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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東京都 明治大学付属明治高等学校 1年 泉 綾乃さん
意見を聞いた人:母
記事見出し
運転士の夢と母の願い 仙台の5歳 小児がんで義眼(読売新聞 2025年8月4日付夕刊)
(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと
高校生になり自分の将来について考える機会が増えたが、職業を選ぶにあたってたくさんの選択肢があるため迷ってしまうことも多い。そんな中、「運転士の夢」と「小児がん」という言葉の関係が気になりこの記事を読んだ。将来の夢があっても病気が原因でかなえることができない人がいることを知ると同時に、自分が今まで将来の目標を自由にたてられることを当たり前のように感じてしまっていたことにも気付かされた。
(2) 家族や友だちの意見
母は記事を読み、結局はなりたい職業に近づく努力をするのは本人であるため親が「してあげる」ことではない、と言っていた。また理玖くんが大人になるまでまだ時間があり、今後技術の進歩などにより義眼の人でも運転士になれる日が来るかもしれないので今から諦める必要はないのではないか、とも言っていた。
(3) 話し合った後の意見や提案・提言
私は母と話し合うまで、理玖くんは義眼であるがゆえに将来の選択肢が少なくなってしまうと考えていた。また、そのことに対して気の毒だと思う気持ちもあった。ところが母と話して「義眼だと運転士になれない」という決まりは今後変えていくことができるかもしれないという話題が出たことにより、全くそんなことはないと思いなおした。例えば理玖くんは自分自身が義眼で現在の決まりでは運転士になれないという壁にぶつかった経験があるからこそ、そのような人が運転士になれるような技術の開発に興味を持つ、というように選択肢はいくらでも広がっていくということに気が付いた。一方で、子供たちがさまざまなことに興味を持つきっかけをつくるのが社会の役割であるともいえるだろう。私は今子供と大人の中間地点にいるが、未来の子供たちに貢献できる大人になるためにどうすればいいのかを考えながら、日々過ごしていきたいと思う。






