第16回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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埼玉県 埼玉県立伊奈学園中学校 3年 田中 芹菜さん
意見を聞いた人:父
記事見出し
命を学ぶ 動物飼育2 家畜育てて自ら食べる授業(読売新聞 2025年8月27日付朝刊)
(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと
「家畜育てて自ら食べる授業」。この題を見た時、何て残酷なのだと驚いた。いくら学校の授業でも、自分が愛情込めて育ててきた動物を自分が食べるのは、正直やり切れない気持ちになるだろう。それでも、この授業を行う理由は何なのだろうか。苦しい思いをしたその先に、「食」への意識が変わるきっかけがあるからこそ、この授業を自ら選択した人がいるのだと思う。
(2) 家族や友だちの意見
父は、「精神的苦痛を感じることやリスクを負う可能性が0ではない授業だとは思うよ。だけど、これをのり越えた時に『食』への感謝が深まるのであれば、娘にこの授業を受けさせるのには賛成できるよ。他の人が得られない『食』への感謝が得られるというのは、とても大切な経験になるよね。」と言っていました。
(3) 話し合った後の意見や提案・提言
私は今年の夏、オーストラリアへ短期留学へ行った。その時に心に残ったエピソードがある。現地の食事の際、いつも通り「いただきます」と手を合わせたら、現地の女の子に意味を問われたのだ。調べると、「食べましょう」という言葉がでてきた。でも私は、この「いただきます」というあいさつは、ただ食べ始めの合図ではないと思う。食への感謝、とはこのことなのではないだろうか。この「いただきます」という一言には、新聞にもある生産者の方、そしてその命そのもの。食に関わるすべての人や命に敬意を表しているのだ。それは、生き物の命をいただく私たちにとってとても大切なことであると思う。そしてこの取り組みは、その感謝の気持ちを生産者の立場に立って学ぶことができる、貴重で重要な授業だったのだ。もし、この授業を受けたら、そこでしか学べない食への感謝の思いがあるのだとしたら、私はこの取り組みに参加してみたいと思った。






