第16回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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茨城県 常総学院中学校 2年 仙波 奏眞さん
意見を聞いた人:母
記事見出し
真夏の避難対策強化を カムチャツカ地震(茨城新聞 2025年8月1日付朝刊)
(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと
僕には生まれたばかりの妹がいる。ずっと見つめていたいくらいに大切な存在だ。あの日教室で警報が鳴り響き、何が起きたか分からない状況で真っ先に頭をよぎったのは妹の顔だ。帰宅後は家族と共に親戚や知人を案じたが、安全で快適な場所からでは想像しきれなかった暑さとの闘いという課題にハッとしたことがこの記事を選んだ理由だ。災害時、暑さからも寒さからも妹を守れるように、正しい知識と情報を得て備えなければと感じた。
(2) 家族や友だちの意見
母は「警報が鳴り響いた瞬間、何の警報かすぐに把握できなかったけどすぐさま妹を抱き上げたんだよ。あなたが生まれた年に東日本大震災が起きたから当時の記憶が重なったの」と話していた。そして「赤ちゃんを抱えて逃げた方々が暑さの中どんなに無我夢中だったかと思うと胸が締めつけられるね」と言って涙ぐんでいた。
(3) 話し合った後の意見や提案・提言
あらかじめエアコンがある避難所を把握することが大切だと感じた。また暑さや寒さの中、移動を課せられる避難は災害関連死を誘発する可能性も高いので行政も各避難所の設備の有無や周囲の様子をマップにして情報提供してはどうだろう。身を守るには情報が命綱だ。事前にニーズと照らし合わせることができるマップがあればリスクも軽減できるのではないかと感じた。インターネットで調べたり現地を見に行けない人のためにも手にできる情報媒体があると心強いのではないか。避難所の説明会開催も情報効果があるだろう。さらに避難所は水分補給が困難なだけでなくトイレを控えるために水分を我慢したり疲労や睡眠不足によって熱中症の危険性が高まる。特に乳幼児を抱えた母親は水分補給もままならず、授乳があれば一層水分が失われ、授乳ケープを使えば母子共に熱中症のリスクが高まるので、母子に限定した安心できる空間や母子限定の避難所を設置できればと願う。






