第16回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
- NIEトップ
- NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
- 第16回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
岩手県 盛岡市立下橋中学校 2年 角田 香子さん
意見を聞いた人:父
記事見出し
遅れた改革 続く難路 コメ増産に転換 首相表明(岩手日報 2025年8月6日付朝刊)
(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと
米不足が深刻化しており、祖父も米農家のため、「コメ増産」と書かれた記事に興味をもった。「令和の米騒動」と言われた昨年の状況を踏まえた改革であると思うが、米は一年がかりで作るものであり、農家の方が手間暇かけて育てるものだと思うので、「遅れた改革」という見出しに納得した。ただ、自分たちも米の食べ方や消費の仕方を見直し、考える必要があると思う。
(2) 家族や友だちの意見
岩手県内を車で走っていると、耕作放棄地がたくさんある。本当にこれをもう一度、水田としてよみがえらせることができるだろうか。消費者目線で価格を下げることも大事だが、生産する側の担い手確保や労働を軽減するような技術の導入も、同時に進めるべきだと思う、と父は言っていた。
(3) 話し合った後の意見や提案・提言
米の価格高騰が続くのは良くないから増産しようというのは、少し安直な気がする。実際に米づくりに携わっている祖父から話を聞くと、耕作放棄地を再生するためには、時間もお金もかかるため、簡単なことではなく、常に手をかける必要があるのだと言う。農水省の調査を見たところ、米農家の6割が70歳以上であることが分かった。このような状況で、土地を耕し、米をつくることができるのだろうか。まずは、高齢の農家の方がもっと楽に米づくりをできるような体に装着するロボットの開発や、そういう機械を買えるような補助金があればいいなと思う。都会に出て行った若者が少しでも米づくりや畑仕事に興味を持つように、例えばマンションやビルの屋上に水田を作ってみてはどうだろうか。わたしも学校の技術の時間に取り組んだバケツ水田のように、各家庭で米づくりをしてみたり、農業を身近に感じる体験が増えれば、就農したいという若者も増えると思う。






