第15回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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高知県 高知市立横内小学校 6年 岡林 ももさん
意見を聞いた人:母
記事見出し
県人口 自然減最多8058人(高知新聞 2024年6月6日付朝刊)
(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと
私は現在高知市内で2番目に児童数の多い小学校に通っている。家の近くにはスーパーや公園が多く、赤ちゃんを連れた人をよく見かける。以前の私は自分の生活環境の中では、県人口の減少についてあまり意識することがなかった。しかしこの記事に出合い、高知県は出生率の低下を一因として様々な問題を抱えていることを知った。このことをきっかけに、未来を担う一人としてできることは何か考えるとともに、これからの高知に目を向けた。
(2) 家族や友だちの意見
母は、自身の経験をふまえ、「時代の変化に伴って、親の働き方や子どもを取り巻く環境はずいぶん変わってきた。この記事で取り上げられているように、県人口の減少には様々な要因がある。その中でも、親になった私が思うことは、安心して出産にのぞめる環境を整えることはとても大切だということだ」と力強く話していた。
(3) 話し合った後の意見や提案・提言
2024年の7月、県医師会から、ローリスクのお産に特化したセンターの創設についての提言書が提出された。私は、母の言う「安心して出産にのぞめる環境」の確保は早急に着手しなければならない課題なのだ、とその緊急性を感じ取った。切迫早産の治療を経験した母は言う。「あの時、周りのみなさんのサポートがなかったら、今の生活は変わっていただろう」その言葉を聞き、私は今までの自分をふり返った。例えば、私がかぜをひいた時、けんかをした時、友達と大笑いした時。私の周りには、いつも信頼する人たちがいてくれた。この当たり前の情景は、いつもどこにでもあるわけではない。必要なところにぴったり合うサポートは、何気ない日常の中でも私を支えてくれているのだと改めて感じたのだった。1日1回でもいいからだれかを笑顔にすること。これなら、今日から私にもできる。早速家族にも提案してみよう。笑顔あふれる、これからの子どもたちの未来のために。