第15回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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広島県 広島大学附属高等学校 1年 濵井 友花さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

健康第一の企業 増えてます(中国新聞 2024年6月22日付朝刊)

(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと

この記事を選んだ理由は、広島を人口流出から救うヒントがここにありそうだと感じたからだ。広島県は人口流出が三年連続で全国最多だ。若者が求めるような企業が広島には少ないことが原因の一つとして考えられる。そこで私は、記事にあるような健康第一の企業は、若者を引きつけることができるのではないかと考えた。人材確保だけでなく、働きがい、業績アップにもつながるという点も、若者にとって魅力になるのではないか。

(2) 家族や友だちの意見

父は、健康管理の一つとして、時間外労働の是正もするべきだと言っていた。父の職場では、働き方改革にともない、どこでどのくらい仕事をしたかが分かるシステムが導入されたという。労働時間の記録が正確になったことで、正当に残業代を受け取れることに加え、昔のようながむしゃらな働き方ではなくなってきたらしい。

(3) 話し合った後の意見や提案・提言

健康第一の企業は、高齢化が進む社員を支えると同時に、若者を引きつけることもできると思う。また、広島にこのような企業が増えれば、広島で働きたいと思う人も増え、人口流出に歯止めをかけることもできるのではないか。しかし、健康第一の、ゆとりのある企業を若者が求めているとは考えにくいという人も多いだろう。だが、若者がどんな企業を求めているかは、広島の大学・短大生に行われた「就労先を選ぶ基準」についてのアンケート結果を見てみるとよく分かる。前回の11年前の結果と比べて、将来性、安定性、福利厚生、休暇が取りやすい、の順位が上がっている。一方で、働きがいは後退しており、経営が安定しゆとりのある企業を志向する傾向が浮き彫りになった。このような理由から、企業は社員の健康を優先するべきだと感じた。具体的な取り組みとしては、労働時間の是正のように、まずは基本的なところから改善してみてはどうか。