第15回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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宮崎県 宮崎県立宮崎西高等学校附属中学校 1年 森 直太朗さん
意見を聞いた人:父
記事見出し
「教室はまちがうところだ」 教諭の詩 子ども励ます(宮崎日日新聞 2024年6月2日付朝刊)
(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと
失敗するのが怖い…。わざわざ発表しなくてもいいよね…。僕がよく抱く感情だ。でも、本心では自分の言いたいこともあって、もどかしいような気分になる。けれど思い切りをつけられないのは、間違っていてみんなの笑いものにされるのが怖いからだ。最近は嫌気がさしてきたが恐怖は無くならず、決心することができなかった。そんなときに読んだこの記事は、ちょうど僕に呼びかけるようで、もう少し勇気を出そうかなと思えた。
(2) 家族や友だちの意見
父に読んでもらうと、「最近はインターネットが普及し簡単に答えが探せるようになった。でも、答えにたどり着くまでにも、人の意見を通して新たな考えを得る、友達の考えを聞き出すなど、大切なことがたくさんある。間違ってもいいから、自分の考えを発表できるようになるべきだ」という考えを話してもらえた。
(3) 話し合った後の意見や提案・提言
父の考えは、「インターネットが多く活用され、答えがすぐに導き出せる今だからこそ、自分の意見をはっきり言えるようになってほしい」だった。確かにその通りだ。そうも思えるのだが、やはり初めに述べたように、間違いを笑われることへの恐怖で、僕の心はまだ納得しきれていない。そこで、新聞で紹介されていた、『教室はまちがうところだ』(蒔田晋治)を読んだ。それは、「自分の殻を破るための本」だった。誰だって絶対に正解するわけじゃないのだから、間違っても笑ってはいけない。そんな内容に、僕ははげまされた。これからは、失敗し笑われても「人間は完ぺきじゃないんだから、いいじゃないか」と思えるようになるだろう。でも、間違えたときのみんなの反応が怖い人はたくさんいる。だから、僕はそんな人も救えるように、間違いを笑わず、受け止められる、そしてみんなが活発に自分の意見を出せる、そんな社会を作っていきたいと思った。