第15回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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埼玉県 埼玉県立伊奈学園中学校 2年 田中 芹菜さん
意見を聞いた人:母
記事見出し
宿題は「家族とぎゅっ」 能登地震 児童の心をケア(読売新聞 2024年7月23日付朝刊)
(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと
地震が起き心配になるのは、震度や被害状況だと考えていた。私はこの記事を読み、初めて被災者の心の苦しみについて考えた。子供たちが大きな不安や恐怖心を抱え、苦しんでいる。この現状を改善するための親子のふれあいを知り、両親とのふれあいで子供たちの心の中の何が変わっていくのか知りたいと思った。日々の生活の中で考えるべき大切なことを伝えようとしているこの記事に惹(ひ)かれ、深く考えてみたいと感じた。
(2) 家族や友だちの意見
母は私の思いも聞き「あなたも同じように周りの人に優しくしてもらった小さいころを思い出してみたら。私たちだっていつ同じ状況になるか分からない。そうなってしまった時、家族といる子がはずかしい、なかなか一緒に過ごす時間が少ない子も、先生からの『宿題』として取り組むことでより良く過ごせそうね」と話していた。
(3) 話し合った後の意見や提案・提言
私の妹は持病を抱えていて、毎年の夏に母と入院をしている。母が大好きだった私は夜ねむれずに泣くことが多かった。すると父は私を抱いて背中をさする。小さいころの私はその時すごく安心していたのを覚えている。それは被災した子供たちも同じで、ふれあいを通じて一緒にいることが再確認でき不安も無くなるのだなと納得できた。このような取り組みが、高学年の子などでもはずかしがらず、不安を心にため込まない「還境作り」が大切だと考える。母の話から、親と子供のふれあいやコミュニケーションの大切さについて考えさせられた。また、これは日々の生活でも同じだ。友達も家族も、私の周りの人々だって不安をかかえている人がいるかもしれない。いつも私は人々の表面を見て接していた。だけれど、人の心の苦しみや不安に気づいて、親子のふれあいや、私の父のように接していくことで、日々の生活にも生かしていきたい。