第14回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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福岡県 明治学園小学校 4年 能美 になさん
意見を聞いた人:母
記事見出し
政府「子連れ優先」に注力 子どもファストトラック 独身者ら不満の声も(毎日新聞 2023年5月2日付朝刊)
(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと
家族での外出が好きだ。しかし人の多い週末に遊びに出ると、長い列に並ぶことも多い。せっかくの休日の時間を、待ち時間に費やすのはもったいない。子どもファストトラックを利用すれば時間を有効に使えるのではと、わくわくしながら記事を読んだ。しかし対象者にとっては便利な制度だが、独身者や子どものいない夫ふなど対象外となる人にとっては不公平な制度だと思う。また子どもの立場だけでなく、親の立場からの意見も知りたい。
(2) 家族や友だちの意見
母もやはり不公平だと感じるそうだ。わが家は優先レーンを積極的には利用しない方針である。また母は優先入場が子どもに限定されることに不安を覚えるという。過去に、優先席に不満を感じた人が妊婦に危害を加えた事件があったからだ。入場後わが子が標的となり危険にさらされる可能性を考えると、利用することはためらわれる。
(3) 話し合った後の意見や提案・提言
不満はいやがらせや暴言など、行動として表出される可能性がある。子どものための制度なのに、子どもを守るために利用しないという選択があることも知った。記事にもあるように、飛行機の搭乗口ではすでに優先レーンが導入され、機能している。小学生や中学生は優先搭乗の対象外だ。つまり小学生以上は大人と同様に理解し待つことができるという社会通念があるのだろう。だから大きく「子ども」を対象としたこの子どもファストトラックには不公平感があるのではないか。また、待ち時間にたえることが難しいのは小さな子どもだけではない。近年では、発達障害を含めた様々な「特性」を持つ人がいることが知られている。年齢ではなく「特性」により、通常の待機列での入場が難しい人もいるだろう。そこで私は『ユニバーサルトラック』の導入を提案したい。こども家庭庁だけではなく横断的な省庁連携が必要だ。多くの人が納得できるくらしやすく優しい世界の実現を望む。