第14回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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愛知県 南山高等学校女子部 1年 杉浦 羽南さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

子どもの遊ぶ声 騒音ですか(朝日新聞 2023年8月12日付朝刊)

(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと

「子どもの遊ぶ声」が騒音であるか否かは子どもと大人の境目に立つ年齢になった私にとってとても身近で、またどちらの立場の気持ちも分かるのではないかと思いこの記事を選びました。子どもは守られるべき宝だと思います。子どもたちが健やかに育つためには遊びも不可欠です。しかし他の住民も幸せに暮らす権利があります。双方の共存はとても難しい問題だと思いました。子どもが騒音を気にせず遊べる場所があればいいなと思いました。

(2) 家族や友だちの意見

父は「騒音と感じるかどうかは、その人の状態や音を出している子との関係性が影響しているのではないか。例えば、見知った子どもと見知らぬ子どもの遊ぶ声の感じ方は変わると思う。最近は近所付き合いが希薄になり住民同士が気持ちを共有しづらくなった。住民が交流できるツールや場ができるといいと思う」と言っていました。

(3) 話し合った後の意見や提案・提言

私は2種類の場があればいいなと考えました。一つ目は住民の意見交換のできるコミュニティーです。父の意見を聞き、たしかに近所付き合いが希薄で言いたいことも言えなくなっているなと感じたからです。誰にも相談のできないストレスやいら立ちが学校や子どもたちに向かってしまっていることも否定できないのではないかと感じました。一人で抱え込まず話し合いのできる環境作りが大切だと思います。二つ目は子どもたちの憩いの場です。しかし実際都心の方は土地もなく建物も密集しています。土地と予算のある市区町村に限られてしまうことは否めませんが、それでも元気いっぱい騒いで遊べる場所が子どもたちには必要だと思います。静かに暮らしたい人ものびのび遊びたい子どももどちらも尊重されるべきです。しかしどちらも我が強すぎるとどうやっても共存は難しいです。どこかで折り合いをつけることも大切で必要なのではないかと今回の記事を読んで思いました。