第14回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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愛知県 椙山女学園高等学校 1年 島田 那瑚さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

被爆の実相 どう伝える 「はだしのゲン」削除、被爆人形撤去(中日新聞 2023年8月6日付朝刊)

(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと

夏休みに広島平和記念資料館に行ってきました。なので、この記事の見出しを見た時、興味深いと思ったので選びました。「はだしのゲン」の削除や被爆人形の撤去について、市民や被爆者団体から反対する声が多かったのになぜ、その声に応えなかったのか不思議に思いました。応えなかった理由を読んでも、もう少し違う対応ができなかったのか疑問に思いました。

(2) 家族や友だちの意見

私の父は「広島市出身の私にとって原爆資料館、『はだしのゲン』は身近な存在でした。しかし、戦後時間がたつにつれ原爆資料館や『はだしのゲン』も多少、見せ方や説明の仕方を変えていかなければいけないのかもしれません。大切なのは原爆や戦争の恐ろしさを忘れないことだと思います」と言っていました。

(3) 話し合った後の意見や提案・提言

私も父の意見に賛成です。しかし、戦後から時間がたつと戦争や原爆を体験した人たちは少なくなります。もし、それらを体験した人がいなくなってしまったら戦争や原爆の本当の恐ろしさを知る本人たちから話を聞くことができなくなります。すると「はだしのゲン」は被爆者である作者が感じた原爆の恐ろしさを学ぶ良い教材になると思います。たとえ時代背景が今と違っても「はだしのゲン」は全ての人の身近にあるべきものだと思いました。また、広島平和記念資料館の被爆再現人形については、人形をパッと見てわかったつもりになることはいけないことです。実際、資料館に行ってみて原爆投下時の絵や写真、被爆者の遺品の展示が多く、じっくり戦争や原爆の恐ろしさを知ることができました。しかし、ジオラマや人形で簡単に理解することも大切だと思います。なので、メインの展示を見た後に観覧できるジオラマや人形のコーナーをつくると良いと思いました。