第14回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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群馬県 群馬県立高崎女子高等学校 2年 竹内 香乃さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

再考コロナ時代 後遺症 無理解が復職の壁に(上毛新聞 2023年5月6日付朝刊)

(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと

数か月前に家族が新型コロナウイルスにかかった。学校の宿題のためにためていた新聞記事を見返したところ、「後遺症」という言葉が目に付いた。私の家族にも新型コロナウイルスによる後遺症なのか、風邪なのか、判断し難い症状があり、身近に感じたため、この記事を選んだ。後遺症で苦しんでいる方々には、不安やストレスがあるが、同時に会社側にも負担があるとわかり、どう改善していくべきか考えたいと思った。

(2) 家族や友だちの意見

父は「後遺症のため働けない人は気の毒に思うが、一事業者としては、労災申請が難しい問題であると感じた。景気が悪く、人手不足のため、企業の努力だけではこの問題を解決できないと思う。試薬等の開発で改善されるまでは、国の補助金等の支援がなければ、事業主側も復職に理解を示せないのではないかと思う」と言った。

(3) 話し合った後の意見や提案・提言

新聞では後遺症で苦しんでいる被雇用者の話題が中心であったが、私の父は事業主であるため、自分のところで働いている人が後遺症になってしまったら、という新たな視点からの貴重な意見を聞くことができた。後遺症で苦しんでいる人は働くことができないので、労災を認定してほしいが、病院側は、働いていない人にお金を出すのは難しいという対立の意見があり、私はそのどちらの意見にも共感できる。ここで間に入り、助けてくれるのが国である。後遺症の人は会社を頼りにし、会社は国を頼りにする。この最終のより所である国を作っていくのは、われわれ国民である。私は、新聞記事と父からの意見という二つの視点からの意見を聞き、自分たちで国を作っていくこと、つまり、選挙に行くことは大切であるとわかった。来年私は18歳になり、選挙権を獲得できる。私はこの権利を最大限に生かして、国づくりに協力したいと思った。