第14回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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沖縄県 浦添市立仲西中学校 3年 平田 あかりさん

意見を聞いた人:母

記事見出し

①PAC3撤去を要請②石垣PAC3撤収を訴える(沖縄タイムス①2023年6月16日付朝刊②2023年8月6日付朝刊)

(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと

見出しの「撤去」「撤収」という文字に衝撃を受け、この記事を選んだ。私が住む沖縄では5月31日に北朝鮮が発射したミサイルが着弾するかもしれないという大きな出来事があった。その時、私の中で心強い存在となったのが迎撃ミサイルPAC3だった。しかし記事を読んでみると、PAC3の撤去を要請するものや配備に反対するものが多く、どうして頼もしい味方をこんなにも反対するのかと疑問を持った。

(2) 家族や友だちの意見

記事を読んで母は「『PAC3は必要ない』とは言い切れないかもしれない、残念ながら。対話や外交で平和が約束されるなら、それに越したことはないけど、自国を守るためには軍事的な衝突が避けられない可能性も考えるべきなのかな、ロシアによるウクライナ侵攻を見てそう感じた」と話した。

(3) 話し合った後の意見や提案・提言

母と記事について話す中で、PAC3に対する考え方が根本的に違うことに気がついた。私は、自分を守るためのミサイルならあっても良いと考えていたが、母は、たとえ迎撃ミサイルでも激しい地上戦のあったこの地に再び戦争の種となりうるものが存在するのはどうなのかと考えていた。平和主義を掲げているにもかかわらず、PAC3は今や日本各地に配備されている。その現状には私も疑問を感じた。母の考えを聞いて私は、一方的な考え方で記事を読んでいたことに気づいた。新聞では、たくさんの人が自分の考えを伝え、それを共有することができる。多面的・多角的な考え方が多く盛り込まれている。今回の記事を通してそう感じた。PAC3のことは県民の中でも意見が分かれるとても難しい問題だろう。しかし、自分と異なる考えを多く知ることで、より納得のいく解決につながると信じている。だから、私は今日も新聞を通じて多くのヒントを得る。