第14回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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秋田県 大仙市立大曲小学校 5年 菊地 悠斗さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

聴覚障害ある親をサポート 中高生の手話通訳 実態把握へ初調査(秋田魁新報 2023年7月17日付朝刊)

(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと

この記事を選んだ理由は、僕の祖父母が聴覚障害者だからです。そして、僕の母は「コーダ」だということを、この記事を読んで初めて知りました。僕は耳が聞こえなくても祖父母のことが大好きです。ただ、耳が聞こえないと意思疎通がしづらかったりすることがあります。母が幼い頃は、手話通訳などでヤングケアラーと言われるほどに大変だったのか、どんな思いがあったのか、母に聞いてみたいと思いました。

(2) 家族や友だちの意見

母の話では、昔は今よりも聴覚障害者への理解が少なくて、手話通訳しているところをジロジロと見られるのがすごくいやだったそうです。母も自分がコーダだと知ったのはつい最近だそうで、同じコーダの人が周りに全くいなくて、「なやみを語り合える人がほしかった。親であっても自分が支えなければ」と感じていたそうです。

(3) 話し合った後の意見や提案・提言

母の話を聞いてみて、たしかに僕も祖父母が聴覚障害者という人に出会ったことはなくて、やはりめずらしいのかなあと思いました。友だちに祖父母をしょうかいした時、ある友だちに「かいぶつだ‼」と言われて悲しかったけれど、別の友だちは手話にきょうみを持ってくれたのがうれしかったです。母は今でも病院や銀行など色々な場で通訳をしています。親と世間との間に立ってお互いの考えを伝え合うのは、思っている以上に大変。あたり前にやらなくてはいけないことがつらくなる時もあると話していました。障害者への支援は進んでいると思うが、障害者の家族であるコーダについては、やっとぎろんが進みはじめたばかりのように感じました。母にとって、今からでも同じコーダの人と語り合える場があったらいいのになと思うし、僕も、コーダの子として同じ立場の子と話をしてみたいです。聴覚障害者を支えるコーダの日常をもっと多くの人に知ってもらいたいです。