第14回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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広島県 盈進中学高等学校 2年 大石 幸宜さん
意見を聞いた人:母
記事見出し
刺し身「ツマ」なし 訳あり(朝日新聞 2023年4月3日付朝刊)
(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと
フードロス削減のために、刺身に入っている大根の千切り「ツマ」を減らす動きがあることに興味を持ったため、この記事を選んだ。これは、ツマのみを売ったり、トレーの底を盛り上げてツマの土台を無くしたりする動きである。毎回ツマの消費に困っていたため、この動きは私もうれしく思う。この動きはツマを削減すると同時に、盛りつける工程が減り効率的になり、価格も抑えることができるため、一石二鳥以上の動きになると考える。
(2) 家族や友だちの意見
母は、「刺身の見栄えを良くするためだけのものであれば、トレーの形を工夫することで大根の廃棄を減らせて、購入価格も安くなるならば、消費者として好ましいと思う。もったいないと思いながら捨てることもあったため、ツマを捨てる消費者の罪悪感も減るのは良いと思う」と言っていた。
(3) 話し合った後の意見や提案・提言
母は、「ツマには刺身から出るドリップで刺身が傷むのを防ぐ役目がある」「ツマを減らすと大根の消費が減り、栽培農家へのダメージも少なからずあるだろうと思う」とも言っていた。つまり、ツマを無くすと、フードロスを削減できるというメリットもあるが、デメリットも同時に発生する。そのため、一くくりに「ツマを入れることはフードロス削減の観点から無くした方がいい」とも言い切れない。そのため私は、「ツマの量」を調整して、刺身のパックに入れるということを提案する。「ツマ無し」「ツマ小盛り」「ツマ並盛り」など、ツマの量を変えた刺身のパックを販売し、客に、「食べられそうな量だな」と思ってもらえるように調整すれば、客のツマに対するニーズにも応えやすく、ツマのフードロス削減にもつながる。そのため私は、「ツマの量」を調整して販売することを提案する。